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課題山積のEVとFCVへの置き換え

燃料電池車(FCV)、ホンダ クラリティ フューエルセル
水素を燃料に発生させた電気で走行する燃料電池車(FCV)、ホンダ クラリティ フューエルセル。2016年に登場、従来は自治体や企業向けリースとタクシー運用のみであったが、2020年より個人向けリースがスタートしている。

では、カーボンニュートラルとは、いったいどういうことでしょうか?

一般的に言って、ものを燃やすとCO2が排出されます。CO2は地球の温暖化を招く温室効果ガスのひとつと見なされています。そしてカーボンニュートラルとは、私たちの日々の営みによってCO2=二酸化炭素が実質的に増えない状態を指します。炭素は英語でカーボン。それが増えることなくいまと同じ状態(=ニュートラル)を保っているのがカーボンニュートラルです。そしてEVやFCVはいずれも走行中にCO2を排出しないので、カーボンニュートラルに役立つ自動車として注目されているのです。

EVスタンド
EV向けエネルギーマネージメントサービスも開始。2021年4月には英国で、ホンダeのオーナー向けに再生可能エネルギー活用と充電コスト削減を両立するというe:PROGRESSを、現地電力会社などと共同で提供している。

ただし、世界中で幅広く使われているガソリン・エンジン車やディーゼル・エンジン車をすべてEVやFCVに置き換えるのは、容易なことではありません。まず、EVもFCVも1回の充電や給油で走行できる距離(航続距離)が既存のエンジン車に比べると短く、使い勝手がいいとはいえません。さらにいえば、どちらも車両価格が高いほか、EVはバッテリーの充電に長時間を要し、FCVは燃料となる水素の供給体制が不十分といった問題を抱えています。

つまり、既存のエンジン車をすべてEVとFCVに置き換えるのは、現時点では課題山積の状態なのです。

Honda e: ビジネスバイク
バイクでもEVモデルを展開。交換式バッテリー(モバイルパワーパック)を採用したビジネス用スクーター「Honda e: ビジネスバイク」を法人向けに販売する。
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