この機構が凄い!
Point 1
4つのトゥールビヨンを搭載する腕時計
4つのトゥールビヨンが一斉に、1周36秒で高速回転する様子は、まさに圧巻。時計史上最多のトゥールビヨン搭載機は、どこにもない時計を作るという、熱意の発露だ。腕に着けられるギリギリの大きさと厚さだが、ハリー・ウィンストンであれば、許される。
Point 2
ディファレンシャルギアで統合・平均化
上下、次いで左右と順に、4つの調速を計3つのディファレンシャルギアが連結する。左右2つのディファレンシャルギアに加え、トゥールビヨンの駆動輪列を積層させたため、17.6㎜のケース厚さが必要となった。ケースの仕上げは、名門ジュエラーだけに最上級。
Point 3
上下二層に重ねた計4つの香箱
ケースバック側に上下に並ぶ香箱は、それぞれが二層に。より長いゼンマイを収めるためギリギリまで大型化した香箱は、回転半径が大きくなりトルクも高める。さらに高速回転で大きな運動エネルギーを得て、同時に香箱内でのゼンマイの貼り付きも軽減させた。