この機構が凄い!
Point 1
45度に傾けられている
2つのテンプを45度傾斜させるアイデアは、クアトゥオールからの継承。アヴェンタドール SのV12エンジンをイメージさせるだけに留まらず、高精度にも貢献している。各テンプの少しイレギュラーな設置位置は、精度がより高まるよう計算された結果だ。
Point 2
ASP(Autonomous Stability Program)自立安定装置
赤で囲まれた部分が、ASPを司る。香箱の駆動は2層の歯車で、下側にある2つの歯車の各筒カナへと左右に振り分けられる。そして2つの歯車が、ガンギ車を駆動する。同時に各ガンギ車は、それぞれのテンプで制御され、その調速をASPにフィードバックする。
Point 3
ジャンピング・セコンド機構
スケルトンの歯車が、秒駆動車。その下の歯車で、ASPに連結される。展開図では上下にくる2つのレバーが、1秒刻みの運針を司る。上側のバーの右下に伸びる板バネが1秒毎に働き、下側のバーを動かして、その爪石が秒駆動車の進む・止まるを繰り返させる。