タイをきちんと結んで得られるのは、着こなしの清潔感だ。スーツを好印象に見せるプレーンノットを、貴方はきちんと結べているだろうか? プレーンノットを美しく結ぶための基本テクニックをおさらいする。
絶対にCHECKすべき基本のキ
プレーンノットぐらい、目をつぶっていても締められるというM.E.読者諸兄は多いはずだが、実は意外と見逃してしまいがちなポイントは多い。「タイドアップをしているのに、好印象を与えることが出来ない…」ということが起きないように台襟が隠れるまでタイを締め、下図2つ目のように大剣がベルト中央になるように結ぶなどポイントをいま一度見直しておいてほしい。

プレーンノットで結んでも、体型によって長く余ってしまったり、図中央のように短くなってしまう時がある。その場合、大剣はバックル中央の位置で保ちつつ、結び位置を調整しよう。小剣が長くなってしまった場合はパンツにしまうか、2回巻き付ける「ダブルノット」に。

上2つの図のようにシャツの台襟との間に、微妙な隙間ができていたり、タイのループが見えてしまう場合がある。タイドアップでは、ノットをきっちりと締め上げることが肝心。これではいくらコーディネートが完璧であっても、決してお洒落に見えない。
「ディンプル」の作り、4つのコツ

【1】大剣を小剣に巻きつける際、首元から離れた位置から巻き始める。締め上げまでの距離が長いほうが、その後の微調整も楽に行える。


【2】大剣を下ろしきる前に、結び目の下の真ん中に窪みを作る。その窪みに指を差し入れながら大剣を下に引いていくと深いディンプルに。


【3】写真のように上と左右の3点を指で強く押さえながら大剣を下ろしきる。ノットがコンパクトになり、ディンプルも崩れにくくなる。


【4】ノットの上からシャツの第一ボタンが見えると不恰好。ノットが台襟にぴたりと吸い付く位置まで、ノットをきちんと締め上げる。
[MEN’S EX 2020年10月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)