これからの時代こそ「ジャケットを手放さない」という意思が紳士の教養を表す
新しい生活様式で最も大きく変化したことといえば、仕事とプライベートのシームレス化だろう。それに伴って、服装も各シーンに対してシームレスに対応できるものがビジネスマンにとってのスタンダードになってくる。
ではその具体策とは何か。本誌はそれを“カジュアル+ジャケット”であると考える。たとえば自宅からWEBミーティングに入る際、Tシャツの上にサッとジャケットを羽織る。これだけで瞬時に“オンのムード”が漂うだろう。ジャケットは、ワークライフミックスな暮らしの中でオンオフを切り替える最も便利なスイッチなのである。
Web Meeting [ウェブミーティング]
また休日においても、ジャケットは極めて有用なアイテムだ。今やどんな一流ホテルや高級レストランでも、ジャケットさえ着ていれば場違いになる心配はほとんどない。昨今はカーディガンのように軽いジャケットも数多いため、窮屈感を覚えることもないはずだ。
Dinner at Restaurant [一流レストランでディナー]
Travel [旅行]
では、スーツはどうか。これは仕事の正念場における武装として重要性を増していくはずだ。オンラインではノータイジャケットでも、実際の対面時はドレスアップしたスーツで臨む。相手はあなたの“本気”を感じるに違いない。
In-Person Business [対面ビジネス]
Bicycle Commuting [自転車通勤]
ジャケットやスーツは今、“必須”なものではなくなりつつある。しかしだからこそ、意思を持って着ることがアドバンテージになるはずだ。ジャケットとは、紳士にとっての“教養”なのである。
[MEN’S EX 2020年10月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)