“これは絶対名作になる!”というヒット確実な名作の”たまご”たちを編集部員が徹底討論。
麻布テーラーの「Cloth Ermenegildo Zegna」の別注生地オーダースーツ
別注生地による”軽快”クラシック

ノスタルジックにして、そのじつ快適な着用感
小曽根英国トレンドを品よく表現できる生地だね。グレーとベージュの中間的な色と相まって、どこかノスタルジックな趣があるのもいいな。この独特の色調、リネンやシルクを混ぜたせい?
関口いえ、ウール100%です。ゼニアが今季からリリースする最新生地で、いくつもの異なる糸を撚り合せてメランジ調の色を実現したそう。ちなみにこのグレンチェック柄は麻布テーラーの別注。
小曽根生地の表情は豊かなのに、クリアでさらりとしたタッチというのも面白いね。おっ、羽織り心地もめちゃめちゃ軽い!
関口平織りのトロピカルということもあり、目付けは210g。だから写真のような3ピースを仕立てても、軽く着用できるんです。
小曽根クラシックの粋を気軽に愉しみたい人にもってこいだね。関口くん、一着仕立てたらどう?
関口じつはボク、春夏スーツが手薄なんです。名門への別注生地の割に価格がぐっと抑えられているし、本気で検討してみようかな。

味ある見た目に比して目付けは僅か210g!
名門ゼニアの最新コレクション「トロピカルジャスペ」をベースとした麻布テーラーの別注。色は左のグレージュの他、写真上のネイビーもあり。クラシックにして軽快な着用感の春夏スーツを仕立てるなら是非。11万円~〈オーダー価格〉(Y&Mプレスルーム)
話したのはこの2人
関口真弘(ファッション担当)
ようやくオーダーの愉しさに開眼。結果、金欠が加速。
小曽根広光(ファッション担当)
英国調重厚生地が好きだが、身体は柔らかで軽い生地を渇望。
Brand HistoryAZABU TAILOR(麻布テーラー)
1918年に創業した羅紗店を起原にもつ老舗服飾メーカーが、1999年に設立。トレンドを意識したスタイリングを提案する。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年3月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)