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ザ・ビートル R-Line
R-Lineが搭載する1.4L直噴ターボエンジン。小排気量だが十分以上に力強く、アクセルペダルを浅めに踏んだ段階からじわりとトルクが立ち上がり、高回転域までスムーズに回り切る特性はなかなかの快感でもある。

1998年に登場したニュービートルは「お遊び車」の域を出ていなかったが、2012年登場のザ・ビートルは「マジな車」だった。発売当時としては圧倒的なまでの走行安定性等を有する車へと、そのキャラクターを大きく変えたのだ。

それはそれで歓迎すべき話なのだろうが、「仮にも“ビートル”がそんなにマジでどうするの?」という疑問は残った。

ピースフルで愛らしく、正直ちょっと抜けている面もあることがビートルという車の美点であるとするならば、ちょっとダメな部分もあったニュービートルこそが実は初代の正当なる後継者で、「出来杉くん」的な感が強いザ・ビートルは「……ちょっと違うんじゃない?」とも思われた。言ってみればザ・ビートルは「息が詰まる感じの車」だったのだ。

ところが程よく歳月が経過したことで、ザ・ビートルは程よく古くさくなった。何せ自動で速度を調整してくれる車が多くなった今、ザ・ビートルは自力で速度を調整しなければならない。そんな車を2020年の今、誰も「出来杉くん」とは呼ばないだろう。

各部がいささか古くなったザ・ビートルが販売終了となることについては「やむなし」としか言いようがない。

その販売が終了し、「ビートル」というブランドもとりあえず消滅し、そして最新のゴルフ8が強烈なまでの出来杉くん感を伴って上陸し、定着する頃……この、ちょっとした抜け感が出てきたザ・ビートルの乗り味とデザインは、意外と再評価されるのではないかとも思っている。

文/伊達軍曹 写真/河野敦樹 編集/iconic

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<p>新世代のフォルクスワーゲン車であるゴルフ7やゴルフ8と比べてしまうと、ゴルフ6がベースであるザ・ビートルの走りからは若干の粗さも感じてしまう。が、それ抜きで考えれば「優秀」であり、1.4Lであっても力不足は微塵も感じない。</p>

新世代のフォルクスワーゲン車であるゴルフ7やゴルフ8と比べてしまうと、ゴルフ6がベースであるザ・ビートルの走りからは若干の粗さも感じてしまう。が、それ抜きで考えれば「優秀」であり、1.4Lであっても力不足は微塵も感じない。

<p>インテリアは最上級グレードである「ザ・ビートル 2.0 R-Line」と共通のデザインで、ブラックに統一されたクールな空間をとなっている。各種スイッチ類などの使い勝手はさすがに良好で、「初運転」でも迷うことはないはず。</p>

インテリアは最上級グレードである「ザ・ビートル 2.0 R-Line」と共通のデザインで、ブラックに統一されたクールな空間をとなっている。各種スイッチ類などの使い勝手はさすがに良好で、「初運転」でも迷うことはないはず。

<p>4人乗車時の荷室容量は310L。後席を倒せば最大905Lまで広がるは広がるが、基本的にはデザイン優先の車ではあるため、荷室の使い勝手はそうほめられたものではない。</p>

4人乗車時の荷室容量は310L。後席を倒せば最大905Lまで広がるは広がるが、基本的にはデザイン優先の車ではあるため、荷室の使い勝手はそうほめられたものではない。

<p>ちょっとした抜け感が出てきたザ・ビートルの乗り味とデザインは、意外と再評価されるのではないか。</p>

ちょっとした抜け感が出てきたザ・ビートルの乗り味とデザインは、意外と再評価されるのではないか。

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