ファッションディレクター 森岡 弘の「自分デザイン考個学」 Vol.13
ビジネスにおける装いは、相手に自分を知らせるコミュニケーションツール。毎月森岡 弘さんと企業を訪れ、職場や立場に合った自分に相応しい装いを考察する。今回は仕事時のTシャツがテーマ。
話したのはこの2人

ファッションディレクター 森岡 弘さん
弊誌のビジネススタイルのご意見番。雑誌や広告のほか、政財界人のパーソナルスタイリングも多数手がける。
プラスワンインターナショナル
代表取締役社長
新開 強さん(44)
香川県生まれ。著書『Tシャツだけで年商30億。』〈実務教育出版刊〉にて紆余曲折を経て成功した手腕、物語で話題に。
Tシャツ合わせのジャケットコーデ-社長の装い-


タイドアップはほとんどしないが、仕事時にはジャケットを着用し、足元はスニーカーというのが新開さんのスタイル。自社製Tシャツの胸元には社名をプリント。「宣伝にもなりますから(笑)。会話も盛り上がります」
カジュアルさの「調和」が大事
森岡さん(以下敬称略) 働き方や職種、業種の多様化もあって、Tシャツを着て仕事をする人は、スニーカー同様に増えてきています。ですがもし立場が社長であれば、相応の佇まいが求められます。今回はそれがテーマ。Tシャツを扱う企業、プラスワンインターナショナルの新開社長を訪問しました。新開さん、宜しくお願いします。
新開さん(以下敬称略) 初めまして、宜しくお願いします。
森岡 御社では受注を受けてオリジナルのロゴをプリントするTシャツを作ってらっしゃいますね。渋谷に新しいお店も出されるとか。
新開 はい。新店舗では、オリジナルロゴのアイデアソースになるアートやグラフィックの展示や、実際にプリントを体験できるスペースなど、Tシャツを新感覚で楽しめる空間にします。
森岡 それは面白そう!Tシャツから始まるスタイルが、広がりそうですね。新開さんも普段、Tシャツを着てお仕事を?
新開 はい。会社を代表する立場として、ある意味歩く広告塔とも言えますから。いつもこのオリジナルのロゴTを着用し、そこにジャケットを合わせています。
森岡 お仕事でご一緒される方々もやはりカジュアルなのですか?
新開 クリエイターやアーティストのマネジメント会社のトップの方などとお会いすることが多く、皆さんとてもカジュアルです。
森岡さんの答え
ドレスとカジュアルの中間アイテムを使い新鮮なバランスを狙う