

ライター・ツルハラ かなりの高弾道。打ち出しから球がよく上がるし、スピン量も多めです。けれど、ボール初速が出ていて、飛距離はちゃんと出ていますよね。
奥嶋プロ 球がスッと空高く上がって、グリーンを上から捉えられる球が打てます。ウッド型ユーティリティだけど、アイアンで打ったような弾道になりますね。この性能ならグリーンにピタリと球を止められますよ。いいヘッドだなぁ!
ライター・ツルハラ 僕も打ってみたら好印象でした! アマチュアの平均的なヘッドスピードでも、十分にコースで戦力になってくれるクラブです。
奥嶋プロ 標準採用のカーボンシャフトも打ちやすい。僕が全力で振ると、さすがに物足りない感じはしましたが、ドライバーのヘッドスピード43m/sまでなら、ちょうどいいと思います。
ライター・ツルハラ アスリート向けのシリーズとして展開されていますが、決して難しいクラブじゃないですね。むしろ打ちやすくて、やさしく感じられました。
奥嶋プロ あれ? 番手によってホーゼルの長さが違うんですか?

ライター・ツルハラ ロフト角21度のU3は、球が上がりやすいイメージが沸くように短めのソケットが採用されているんです。ロフト角24度のU4とそれよりも短い番手は、アイアン感覚で構えられるように長めのソケットです。ヘッドの重心設計も番手ごとに変えられていて、U3とU4は球が上がりやすい深・低重心設計、U5とU6は打ち込んで使いやすいようにトゥとヒール側に重量が配置されています。
奥嶋プロ 細かい部分にもこだわって作られていますね。
ライター・ツルハラ あとは、ソールの抜けがいいように複数の窪みを持たせた「スムースポッド ソール」が採用されていたり、フェース面にミーリング加工されているのも特徴です。

奥嶋プロ ウェッジやアイアンにミーリング加工をしているクラブは多くあるけれど、ユーティリティに採用しているのは珍しい。実戦でボールがウェットな状況だと、こういう細かい処理が効いてくると思います。
ライター・ツルハラ これまでに「オノフ クロ」シリーズのドライバー、アイアン、ユーティリティを試打してきましたが、どれもコースで良い結果が出せるように作られていると感じました。
奥嶋プロ 適度にスピンが入ってくれるので、飛びすぎて扱いづらいということがないですよね。いたずらに飛距離ばかりが優先されていないし、アマチュアにも打ちやすく感じられる寛容性と許容性が備わっています。打ちやすいクラブでスコア向上を目指している人は、「オノフ クロ」のシリーズを試してみるといいと思います!
試打した製品の情報はコチラ グローブライド オノフ
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奥嶋誠昭/おくしま・ともあき
JGTOツアープレーヤー資格を持ち、プロコーチとしても活躍中。横浜市都筑区にあるヒルトップ横浜クラブ内の「ノビテック・ゴルフスタジオ」でヘッドコーチを務め、弾道計測器フライトスコープ、3DモーションキャプチャーGEARSなどの最新機器を使ったレッスンをアマチュアにも展開中。
http://www.nobby-tech.co.jp/swinggear/
鶴原弘高/つるはら・ひろたか
雑誌やウェブで多くの記事を手掛けるゴルフ専業のライター。もちろん自身も大のゴルフ好きで、最新ギアも大好き。オフィシャルハンデは7。ゴルフギア情報を発信する会員制サイト「3up CLUB」のキャスターも務めている。
https://3up.club
文/鶴原弘高