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「“LIKE”な場所から“LOVE”な場所へ。そんなマクドナルドを目指します」

撮影現場に笑顔で現れ、場の空気を解きほぐしてくれたサラ・カサノバさん。マクドナルドのサービスの象徴“スマイル”を体現する、愛らしいお人柄だ。もちろん芯は誰よりも強い。日本マクドナルドがV字回復を遂げたのは、この人の挑戦があったからだ。

「復活のためには私たちが変わらなければならない。それにはお客様の声にもっと耳を傾けるべきだと考え、私自身が47都道府県全部を回り、お客様と直接触れ合うことにしました。

そのとき多くのお客様から言われたのが“元のキラキラしたマクドナルドに戻って欲しい”という意見。美味しいバーガーとポテトがあって、お得感があって、お店が綺麗で、スマイルが素敵……。私もその通りだなと感じました」

幅広い客層が来店するマクドナルドの利用者は、50%は女性。カサノバさんが「働く女性」であり「お母さん」の立場であることは、その大事なターゲットからフランクに話を聞き出す武器になった。

そして彼女が率いるマクドナルドは矢継ぎ早に改革を行う。既存店を次々とモダンな店舗へと生まれ変わらせる一方、セットメニューを充実させ、幅広い選択肢から選べるよう刷新。テーブルデリバリーなど最新システムもテスト導入し“クイックサービスレストラン”としての進化も推し進めた。

「今のマクドナルドは再び多くの皆さんにとって“LIKE”な場所となりました。これをさらに“LOVE”へと変えるのが次の目標です」

チャリティーの様子
各国のマクドナルドが病院の子どもたちを支援するチャリティ活動「マックハッピーデー」で親子と笑顔を見せるカサノバさん。

実は彼女自身、子どもの頃から大のマックLOVER。学生時代はマクドナルドに関する論文を書き、就職活動をしたのもマクドナルドのみ。一度は不採用となったのに、論文執筆時に取材したマクドナルド・カナダのトップに掛け合い、熱意を買われて採用を勝ち取った。

日本マクドナルドを立て直せたのも、この世界最大のハンバーガー・チェーンを誰よりも愛する気持ちがあったからだろう。

「自分に誠実でありたいです。そうでなければ落ち着かないし、ポテンシャルも最大限発揮できない。装いにもそう。今日のスーツは私が好きなネイビーだから、自信を持って仕事に向き合えます」

当日カサノバさんが着用したのは、クラシックな気品漂うオーダーメイドスーツ。それを軽やかに、エレガントに着こなす姿から、大企業の劇的な復活を支えた女性リーダーのしなやかな強さが窺えた。

カサノバさんのSUIT
SCABAL / スキャバル

カサノバさんのSUIT

包容力溢れる笑顔が艶やかな紺地に映える

スキャバル生地の豊かな光沢が抜群の艶気とエレガンスを魅せる。シャドーストライプの織り柄が王道ネイビースーツにも対応する華やかさを与えている。(スキャバルジャパン)

関連記事:2019年の勝者とスーツ「SUITS OF THE YEAR 2019」



※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年12月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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