ビジネスエグゼクティブが買い求める「現代アート」とは?

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日々の暮らしにアートがあることで、生活に彩りが加わったり、気持ちが豊かになったりする。アートは、価格ではなく、それをどう感じるかが大事。新旧、好対照なアートの愉しみ方を取材した。

自分のペースで思う存分作品のストーリーに浸っています

投資運用会社勤務 棟田 響さん
棟田さんのコレクションは現在、現代アート30点程で、その8割は絵画。残りは彫刻やガラスで、映像と写真も数点ずつ。コレクションの8割は日本人作家のもの。「この絵の背景はアメリカのハドソン川の写真を見て描かれたもので、これは、三途の川の隠喩として用いているそう。2人の登場人物は、作者の千葉さん自身が紙粘土でオブジェをつくり、それを描いたもの。制作手法の面白さはもちろん、作品のコンセプトにも、引き込まれてしまいました」(棟田さん)

3年前の引越しを機に、いよいよ現代アートにのめり込んでいった棟田さん。生活の質を向上させたいという気持ちは、装いのセンスからも窺える。「今日のスーツはブリオーニですが、ペコラ銀座のオーダースーツも好みです。靴はベルルッティ、時計はパテック フィリップを愛用しています」

確かな審美眼を持つ棟田さんが、現代アートにハマるきっかけとなった絵画が右の写真の一枚。「これは千葉正也さんの作品で、地獄の番人の閻魔大王と、三途の川を渡る人の衣服を剥ぐという奪衣婆がモチーフ(笑)」。アート選びのポイントを伺ったところ、「私にとってアートは、飾って愉しむモノ。写実技法が高いのに、訳の分からないモチーフなど、作品の背景にストーリーがあることが大事です。その方が見飽きずに後々まで愉しめますから」

ご自宅ではどのように楽しんでいるのか。

「時間を気にせず見たいときに、自分のペースで自由に楽しめるところが、家にアートがある良さ。作品を通して作家の考え方を知る体験によって、私自身、日常生活でもモノの見え方が変わっていくのを感じています。とても豊かな時間です」

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