【イースター島・タヒチ・ハワイ島・ ニュージーランド】南太平洋トライアングルの “終わらぬ旅”を辿る

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ギリシャ語で「たくさんの島」という意味を持つポリネシア。広大な海域にちらばる島々を星と太陽、海流や風だけを頼りに人々はカヌーをあやつり、移動を繰り返した。それがポリネシアン・トライアングルという人類の軌跡。古代ロマンをたどる冒険探訪は深く、記憶に宿り、重ねるごとに人生を豊かにする。

旅マップ

Profile
トラベルジャーナリスト 寺田直子さん

旅歴30年。訪問国は約 90ヶ国。ホスピタリティビジネス、世界の極上ホテル&リゾートに精通。雑誌、週刊誌、ウェブ、新聞等の寄稿の他、ラジオ、講演等多数。 今秋「増補版フランスの美しい村を歩く(東海教育研究所)」を出版予定。

繋がるストーリーを追いかける「秘境」を深める冒険旅

ポリネシアン・トライアングルとはフランス領ポリネシア(以下タヒチ)を中心にイースター島、ハワイ、ニュージーランドへと人が移り住んだ定義。紀元3、4世紀頃から赤道下、星を読みながら人類は広大な海原を超えていったといわれる。ドラマチックで旅心を喚起させるテーマとして私はこの数年、追いかけている。タヒチなど憧れのリゾートでのバカンスも悪くない。しかし、海の民が残した足跡を辿るという知的好奇心をかき立てる体験は深い感動をもたらし飽きることがない。広範囲なので一度で完結するのは難しい。回数を重ね、各地の記憶を上書きしていくアプローチも新しい旅のスタイルとして新鮮だ。

旅とは冒険であり未知なる世界への大いなる探求心を満たす行為にほかならない。そして秘境とは心を揺らし、人生を変えうる究極の体験と出会う空間ではないだろうか。点から線へ、そして面へ。人類学的な壮大な歴史の宝庫である巨大な三角形がゆるやかに形をあらわすとき、あらたな秘境への旅と出会うはずだ。

2024

VOL.341

Spring

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