プレゼンで笑いを取れる人、すべる人は何が違うのか
皆さんこんにちは、澤です。
TEDなどのトッププレゼンターが行うプレゼンテーションを見ていると、ちょくちょく笑いが起きています。彼らはコメディアンではないのに、ちょっとしたおもしろい逸話などをはさみこむことで、聴衆がリラックスして話を聞ける雰囲気を作っているのです。
「ビジネスのまじめな話をするのに笑いなんか必要なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし私は、「笑いのないプレゼンで聴衆の満足度を上げることは不可能」だと思っています。
プレゼンテーションの目的は、「聞き手の行動を促す」ことです。もうちょっと気取った言い方をすれば、「(聞き手に)未来をより良くするために行動してもらう」ことです。
何か正しい情報を提供して理解してもらうのは当然であって、それをきっかけに相手の行動を促すことができなければ、そのプレゼンテーションは「惜しい」と言わざるを得ません。
印象に残るプレゼンの3要素
「脅し」「意外性」「笑い」
新たな行動を起こしてもらうためには、何かしらの「印象付け」が必要です。印象付けに効果的な方法としては、ざっくりと以下の3つが挙げられます。
・何かしら自分に不利益が降りかかるという「ネガティブな要素」を話す
・非常に興味深い「驚きの事実」を提供する
・思わず笑いが出てしまうような「面白い話」をする
「ネガティブな要素」とは、「これをやらなければ、あなたは不幸になりますよ」というホラーストーリーです。例えば、「睡眠不足が続くと免疫力が低下し、さらには太りやすくなって、慢性疾患を引き起こしますよ」といった脅しを交えた話です。ここに「日本人の平均睡眠時間」や「スタンフォード大学での睡眠に関する実験データ」など客観的なデータを合わせていくと、より一層効果的なプレゼンになります。
ただ、ネガティブな話ばかり続けていると、聞いている側は追い立てられているような気持ちになって、少々疲れてしまいます。なので、ネガティブな情報は「スパイス的」な使い方をするのがおすすめです。