朝食のおいしいホテルランキング第4位の朝食とは?

翌朝、目覚めると昨夜のことを思い出す。かろうじて歯だけは磨いたが、シャワーを浴びるのさえ面倒で、ホテルのパジャマに着替えてそのまま眠ってしまった。むくんだ顔をボーッと鏡に映し、熱いシャワーを浴びる。牡蠣と寿司の幸福な余韻に浸っていると7時半をまわったところ。朝食が届いているはずと扉を開けた。
ここのウリは各部屋へ運んでくれる”インルームブレックファースト”。2018年にはトリップアドバイザーで、朝食のおいしいホテルランキングで第4位を取得したという。
部屋で食べられるおいしい朝食(写真3枚)
決して品数豊富で豪華な食事ではない。スープとパンがワイヤーバスケットに入ったシンプルなもの。スープは日替わり。泊まったこの日は”石狩チャウダー”だった。
鮭と野菜を味噌とバターで味つけ、ミルクベースに仕立ててある。じんわり温まる。乾燥バジルをふりかけると香りがいい。バゲットがふた切れ。部屋に備え付けてあるバルミューダのトースターで焼くと、ふんわりカリカリに。
オリジナルでブレンドしてもらっているというコーヒーもうまい。二日酔いの朝に身支度を調えず、部屋で食べられるというのはかなりありがたい。
後編へつづく
取材・文/藤村 岳