トヨタが上海ショーでEV版C-HRを遂に発表
4月16日に開幕した上海国際モーターショーで、トヨタは中国向け初のBEVとなるC-HRと姉妹車IZOAのEV版を発表した。いずれも2020年に発売される。但し、スペックの詳細は今回はまだ明らかにされていない。
トヨタはこの2車種を皮切りに、2020年台前半グローバルで10車種以上のEVを展開していく予定。今回は「中国の若者のライフスタイル、価値観に合うクルマ」としての提案であるEV「RHOMBUS」も出展された。
また燃料電池自動車(FCV)についても、中国では2017年からすでにMIRAIを使用しての実証実験が始まっている。また、FCコースターの中国導入も検討されているとのこと。
実は中国では現在、NEV(新エネルギー車)の支援対象として、まず総額削減。そしてBEVについては1充電航続距離の条件が厳しくなり、また2021年メドには制度廃止という流れになっている。代わって浮上したのがFCVへの補助。水素ステーションのインフラ整備も政府の活動報告書に盛り込まれるなど、急速にFC活用に傾いている。ちゃんとそこにも布石は打たれているわけだ。
文/島下泰久 Yasuhisa Shimashita
サステナ主宰
モータージャーナリスト
2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
1972年神奈川県生まれ。燃料電池自動車や電気自動車などの先進環境技術、そして自動運転技術を中心に、走行性能、ブランド論までクルマを取り巻くあらゆる事象をカバー。自動車専門、ライフスタイル系などのwebメディアをはじめ、専門誌、一般誌、ファッション誌などの雑誌に精力的に寄稿している。また並行して講演活動、テレビ、ラジオなどへの出演も行なう。
海外モーターショー取材、海外メーカー国際試乗会へも頻繁に参加しており、年間渡航回数は20回を超える。 2011年6月発行の2011年版より、徳大寺有恒氏との共著として「間違いだらけのクルマ選び」の執筆に加わる。2016年版より単独での執筆になり今に至る。
最新刊は「2019年版 間違いだらけのクルマ選び」。
2016年にサステナをオープン。主筆として一般自動車専門誌、webサイトとは違った角度から、未来のクルマと社会を考察中。
サステナ(SUSTAINA)とは?
まっすぐおもう、未来のコト。 モータージャーナリスト島下泰久氏が主宰を務める、「クルマが目指す未来」を主軸に先進環境技術やそれを取り巻く社会の変化など、あらゆる事象を追うウェブメディア。