印象のいい装いには安定感が大切だ。平日、ビシッとクリース入りの美脚パンツで決めている人が、いきなり休日にユルユルのパンツを穿くと、気の抜けた感じが強調されがち。日頃の装いに通じる端整なシルエットを備えつつ、素材やディテールに寛ぎと遊びがある。そんな程よいヌケ感=「ヌケ道」づくりに長けるのが、これから紹介する”新”クラシコ御三家だ。
ヌケ感があるのに、きちんと見える美脚系
休日くらいは、平日とは違ったムードの着こなしがしたい。リアルM.E.世代にインタビューしてみると、平日に手堅い装いをしている人ほど、しばしばそう考えるようだ。寛いだ装いを楽しみたい気持ちはわかるが、普段と落差があまりに大きいと若作りに見えたり、だらしない印象となる危険も。そんな姿で、仕事上の知り合いにバッタリ遭遇したら……と考え出すと、休日パンツもなかなか悩ましい。
間違いないのは、休日らしい寛ぎや遊びを感じさせつつも、シルエットや仕立てのクオリティは平日のドレスパンツに準じたもの。特にシルエットは大きなポイントで、最近のドレスパンツで主流の「ゆとりとフィット感とのバランスが取れたもの」を選べば、大人っぽいスマートな休日スタイルが築ける。
この手のパンツに強いのが、伊のパンツ専業ブランド。これから紹介する「ジェルマーノ」「アントレ アミ」「ジャブス アルキヴィオ」はいずれも、きちんとした見た目ながら素材やディテールでヌケた雰囲気を感じさせる美脚パンツが得意。スーツな男の休日パンツ入門に最適な、”クラシコ新御三家”というべき存在なのだ。