「無難に見せない」紺ジャケットの選び方とは——?【第一印象で勝つスーツ】

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ベーシックで着回しの効くネイビージャケットは、ビジネスジャケパンにおける絶対定番といえる存在。しかし、ベーシックゆえに時には物足りなく感じることも。春らしい素材感の一手で、脱・ありきたりを図る。

光沢あるシルクに合わせドレッシーなブロードシャツを

ライトトーンのタイを選べばジャケット素材の軽やかさが増す

光沢あるシルクに合わせドレッシーなブロードシャツを
シャツ2万8000円/バグッタ(トレメッツォ) タイ9000円/ロバート フレイザー(アイネックス) その他〈スタイリスト私物〉 ※ジャケットは記事下のイザイアと同じ。

ジャケットとタイはコーデにおいて一対である

ビジネスである以上、素材感のあるジャケットに対してシャツはあくまで引き立て役。最適解は白のブロード生地だが、タイまでソリッドにしてしまうとメリハリがつき堅すぎる印象になることも。豊かな風合いとともに素材感があり、さらに明るいトーンのタイで軽快さを狙いたい。

春こそネイビーの真骨頂。季節素材で定番色を春顔に

最もスタンダードに位置付けられているジャケットの色といえば、やはりネイビーだ。シーズンを問わず着用頻度の高い色ではあるが、やはり春の爽やかな気候には一段と似合う。ならば、季節感を意識した生地を選ぶことで、よりその魅力を堪能してみたい。

春らしさとは、つまり軽快感や清涼感を指す。リネンやコットン素材は、まさにその代表格だ。少々毛色は異なるが、滑らかな肌触りと優れた通気性を誇るシルクも、春ジャケットには理想的と言えるだろう。

これらの素材は、軽快感や清涼感に加えて、豊かな表情も生み出してくれる。それは、定番だけに無難とも捉えられがちなネイビージャケットの着こなしを、季節感を意識した粋な着こなしに変えてくれる。スーツでは素材感を強く主張させた着こなしは難易度が高いが、ジャケットならビジネスでもこなしやすい。



ジャケット
(左)ISAIA / (中)CARUSO / (右)MACKINTOSHLONDON

左 : ISAIA / イザイア

シルク混素材

高級感漂う光沢や滑らかな手触りを羽衣感覚で

シルク44%にカシミヤを混紡する贅沢な素材使いは、その期待通りに滑らかで上品な光沢を備える。一方、リネンも含んでいるため、白糸が混じるネイビーカラーは清涼感も兼ね備えている。35万円(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン)

中 : CARUSO / カルーゾ

コットン素材

春らしさは、軽い着心地と綿特有の明瞭な発色にあり

遠目には、ベーシックな無地ネイビーに見えるダブルのブレザー。よく見れば、アンコン仕立ての軽さを引き立てるコットンの質感とともに、パネルストライプの織り柄が。貫禄のダブルも軽快に見える。14万円(ストラスブルゴ)

右 : MACKINTOSHLONDON / マッキントッシュ ロンドン

麻混素材

ドライな風合いが春らしい清涼感を演出

麻にウールとポリエステルを混紡した生地は、強撚糸にすることでさらりとしたドライな質感をより強調。さらに、グレンチェック柄を馴染ませる白糸の混じるネイビーが、春らしい清涼感を醸し出す。8万6000円(SANYO SHOKAI)


季節のジャケット×パンツ相性の法則

季節のジャケット×パンツ相性の法則

繊維の種類を同じくすることを念頭に置けば、シルクやカシミヤにはウールパンツが合う。ややドレス度の高さを求めるならこちら。

リネンなど粗い手触りの素材にはドレッシーなウールのスラックスより、コシのあるチノ素材などが好相性。着こなしの調和が生まれる。

 




[MEN’S EX2018年04月号の記事を再構成]
撮影/野口貴司(San・Drago)、若林武志、岡田ナツ子、松崎浩之スタイリング/四方章敬、宮崎 司(CODE) ヘアメイク/松本 順(辻事務所) 構成・文/伊澤一臣 文/秦 大輔、長谷川 剛(04)、安岡将文、星野勘太郎、酒向充英 撮影協力/七彩、丸の内マイプラザ

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