中村さんのイチオシはこの2着!
サファリジャケットやミリタリーに由来する、4ポケットジャケットがこの春、人気。テーラードジャケット感覚で着ると、休日スタイルがグッと新鮮に!
CINQUANTA / チンクワンタ
春に最適な山羊革スエードのサファリジャケット
レザージャケットやブルゾン作りで名高いチンクワンタからは、今季サファリジャケットが登場。ウエストベルトの結び方次第で様々な着こなしを楽しめる。山羊革のスエードは柔らかく軽いため春に最適。明るめの色みやホワイトボタン、リネンのライニングも軽快な印象を後押ししている。14万8000円(ビームスF)
EQUIPE ’70 / エキップセッタンタ
M43型ジャケットを都会的にアップデート
1970年代のスタイルにインスパイアされたアウターやジャケットを手がける伊・マルケ発祥のブランド。こちらはM43ミリタリージャケットをモチーフにしつつ、エポレットを省略してボタンをボディと同色にしたビームス別注作。デニム生地の採用ともあいまって、都会的にアップデートされている。5万2000円(ビームスF)
手持ちのテーラードJKと同じ感覚で活用可能
M.E. 4ポケットジャケットというとミリタリーやサファリテイストが思い浮かびますが……。
中村 そうですね。ただこの春は、様々なテイストの4ポケットジャケットが融合した、ハイブリッドなデザインのものが多く出ています。
M.E. というと?
中村 たとえばベースはミリタリージャケットでもポケットの形をアレンジしていたり、テーラードジャケットブランドが4ポケットを打ち出したりといった傾向があります。色や素材のバリエも豊富ですね。
M.E. デニム素材の4ポケットジャケットなどは目新しいですね。ところで、ミリタリーやサファリと聞くと着こなしが難しそうですが。
中村 いえいえ、そんなことはありません。先ほどお話ししたとおり、この春、主流なのは”そのもの”ではないミリタリーやサファリ。いつも着ている休日ジャケットの感覚で使えるものが多いのです。
下のコーディネート例も、紺や茶のジャケットを合わせる感覚で組んでいます。
M.E. そう言われると、簡単に着こなせる気がしてきます!
中村 さらに、普通のジャケットよりはカジュアルな印象になるので、ジャケットなしだと心許ないけど、堅苦しいのは避けたいというときに最適。一着持っておくと、休日スタイルの幅が広がりますよ。
色数を絞って着ればコーディネートも簡単
紺×白で
プリーツ入りパンツできれいめにまとめる
「4ポケットジャケットをより簡単に着こなすには、色数を絞るのがおすすめ。また、あまりミリタリーやサファリを意識しすぎず、プリーツ入りのパンツなどきれいめなアイテムを合わせたほうが自然にまとまります。靴はローファーだけでなく、よりリラックス感あるシンプルなスニーカーなどもよいでしょう」。ジャケットは上のエキップセッタンタと同じ。
ベージュ系で
都会的なアイテムを色使いでサファリ調に
「こちらはブラウン〜ベージュのワントーンで統一。襟付きのジレやプリーツ入りのパンツなどアイテムはドレッシーですが、色みでサファリ調なスタイルに仕上げています。ジャケットにはウエストベルトが付いていますが、軽快に着こなすならベルトを結ばず、ポケットへ無造作に突っ込むくらいが◎」。ジャケットは上のチンクワンタと同じ。