ヴィンテージやヘリテージがキーワードの今、’80〜’90年代に流行したクラシックなプリントタイが復活。この秋まず注目したい。
クラシックな大柄プリントが今季リバイバル!
1: FRANCO BASSI(フランコ バッシ) リバイバルプリントを現代的にアップデート ’80年代リバイバルの大柄ペイズリーをプリントで精緻に表現。グリーンやボルドー、イエローとった多色を使いながらも落ちついたトーンのため、悪目立ちしないのが魅力。マットな素材感のウールも、胸元に季節感を呼び込めるポイントだ。1万6000円(ビームス ハウス 丸の内)
2・3: EREDI CHIARINI(エレディ キャリーニ) イタリアの名店が手掛ける英国オマージュタイ フィレンツェの名店が手がけるオリジナルブランド。懐古主義に陥らないクラシックモダンなプリントが今季的だ。イタリアのブランドながらブリティッシュ調の大柄で、シックなトーンが特徴。滑らかな質感も兼ね備えており、最旬プリントタイの条件を網羅している。各1万2000円(以上ビームス ハウス 丸の内)
深みのあるトーンと滑らかなタッチが旬
M.E. 今季はスーツやジャケットと同じく、タイもヴィンテージ調が注目されていますね。
中村 そうですね。なかでも今、買いなのはプリントものですよ。
M.E. プリントならではの魅力は?
中村 織りで柄を表現するジャカードタイに対して、プリントタイは細かい柄や曲線、色の深みを繊細に表現できるのが特徴。柄自体は大柄のペイズリーや幾何学模様が多いですね。このようなプリントタイはもともと’80〜’90年代にかけて一世を風靡したものですが、それが今リバイバルしているというわけです。
M.E. 触れた感じは滑らかなタッチですね。
中村 そこも今季のプリントタイの特徴で、表面の光沢を抑えて起毛感を出した滑らかな風合いが目立ちます。これは草木で染める古典的なハンドプリント「マダープリント」を表現したもの。ただ現代では一本一本手染めすることは難しいので、加工や印刷でマダー風に表現したものが多いです。要はマットな色合いと滑らかな起毛感というのが、今季のプリントタイの特徴です。
M.E. 素材はやはりシルクですか。
中村 シルクに加え、ウールやカシミヤにプリントを施したタイも登場しています。トレンドの英国ムードをすぐに表現できるので、この秋是非取り入れてみてください。