逞しい男は旬色(グリーン)で遊べるチャームな度胸を持つ
今年のジュネーブ&バーゼルの新作時計展では、文字盤やストラップにグリーンを採用したモデルが多く見られた。服の最旬カラーが時計にも波及し、トレンドに敏感であることをアピールしたいなら、グリーンの時計は今最高に狙い目と言える。
組み合わせが難しいと感じるかもしれないが、一口にグリーンといっても、テイストはさまざま。オリーブに近い渋い色調なら、最近のファッションのトレンドであるサファリやミリタリーのテイストともリンクし、普段使いしやすい。一方エメラルドグリーンのような発色の美しいものは装いを新鮮に彩るアクセントに格好。あえて端正なスーツ姿に合わせれば、洒脱な外しになる。
毎度手堅くまとめるだけでは男として面白みに欠ける。ときに大胆なトレンドカラーで遊んでみせる愛嬌と度胸があってこそ、本当に逞しい男だ。

PIAGET
ピアジェ
エクストリームリー・ピアジェ・アーティー
緑の縞模様を持つマラカイト(孔雀石)を文字盤とした’70年代モデルの復刻。天才ウォーホルが愛したTVスクリーン型の流麗なケースや繊細なステップベゼルなど、隅々までピアジェの美意識が息づく。自動巻き。43×45mm。18KWGケース。アリゲーターストラップ。直営ブティック限定。385万円(ピアジェ コンタクトセンター)

ZENITH
ゼニス
パイロット クロノメトロ TIPO CP-2 フライバック
1960年代に伊海軍&陸軍のパイロット向けに製造したモデルに範を取った新作。茶とカーキの合わせがいかにも今の気分。オイルが焼きついたようなケースのエイジング加工も出色だ。フライバック機構付きのエル・プリメロ搭載。自動巻き。径43mm。オイリーヌバックストラップ。91万円(LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス)