もう一度、カルティエ”サントス・ウォッチ”誕生の物語を振り返る【時計王・松山 猛のSIHH2018】

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SIHH 2018 DAY 1

カルティエ サントス・ウォッチ
楽隊がカルティエブースの前を通りかかる。これもSIHHの風物詩だ。


本格腕時計誕生から110年

今年のカルティエのメインコレクションは、メゾンのアイコンの一つである「サントス」である。この腕時計の誕生の物語は、あまりにも有名なものだが、もう一度ここに記しておきたい。

ブラジルの大コーヒー園の御曹司として生まれ、20世紀初頭のパリに遊学し、趣味としてその頃、人類が夢見た空を飛ぶことに生涯を掛けた人物が、アルベルト・サントス=デュモンだ。

そのサントスが自分で設計し製作した気球や飛行機を操縦する際、時間を読み取るために、懐中時計をポケットから取り出すことの不便を感じていると、友人であったカルティエ家の三代目のルイ・カルティエに言うと、それではとルイが、サントスのためにデザインし、1904年に作った腕時計こそが、この”サントス・ウォッチ”の原型だった。

角を丸くした角型ケースに、ビス留めしたベゼルで風貌ガラスを固定した、この腕時計のデザインは、1900年代初期にあっては、とても斬新な物であったろうと想像する。



サントス・ウォッチ
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詩人アポリネールなどが科学万能の時代だと謳いあげた時代。そして賛否両論があったけれど、ギュスターブ・エッフェルが、万国博のために鉄骨製のそびえ立つタワーを作り、科学の可能性に人類が夢を見た時代に生まれた、希望にあふれた傑作デザインの一つだ。

やがて1908年にメゾン・カルティエはサントス・ウォッチを、市販品としてオーダーを受け付けるようになる。つまり今年はそれから数えて110年目にあたる年ということなのだ。サントス・ウォッチはこれまで、もう一つの傑作であるタンク・ウォッチとともに、繰り返しリファインされてきたが、それだけこのケースデザインは魅力的だということだ。



サントス・ウォッチ
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さて今回の「サントス ドゥ カルティエ」は、ベゼルのデザインがこれまでのものと少し異なる。単純な方形だったベゼルの、上下の部分が延ばされ、ブレスレットの駒やレザーベルトに一体化し、連続するデザインにアップデートされた。

LMサイズとMMサイズの二つのサイズが用意されているが、ケース幅35.1mmのMMサイズが、日本人には好もしい大きさのように思えた。

時計王・松山 猛のSIHH2018

Profile
松山 猛 Takeshi Matsuyama
1946年京都生まれ。作家、作詞家、編集者。MEN’S EX本誌創刊以前の1980年代からスイス機械式時計のもの作りに注目し、取材、評論を続ける。SIHHは初回から欠かさず取材を重ね、今年で28回目。



撮影/岸田克法 文/松山 猛

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