塩と生ニンニクで食らう
ふと見ると隣に若い女性がひとりで来ていた。店の人や周囲と親しげに話している様子から、どうやら来慣れている様子。彼女は塩とすりおろした生ニンニクを混ぜて食べていた。それがうまそうでマネをする。タレにじゃぶじゃぶと浸すのもいいが、シンプルに塩だとラムの香りが際立つ。そこにニンニクが追いかけるようにガツンとやって来くる。これは”食べる”というより”食らう”といったほうがいいだろう。
通な食べ方とテンションが上がるスペアリブ(写真3枚)
この食らいかた、気に入った。3回くらい肉の部位を変えてもらい、スペアリブを注文。これがまた、見事な大きさ。骨付き肉のうまさって、別格だ。ハサミで切りながら夢中でしゃぶりつき噛みしめる。縁には肉から出た脂で揚げ焼き状態になっているジャガイモとアスパラガス。これらと交互に食べているといくらでも入っていく。生ビールも何杯目だろう? 若い時のあの尽きることない食欲をこの時ハッキリと感じた。
札幌に戻り、知人のいるバーへ。ウォッカやウイスキーを数杯飲んだ後、ホテルへと戻った。ジンギスカンの余韻がニットに染みこんでいるので衣類消臭スプレーをかけ、加湿機の上に吊しておいたらニオイはすっかり取れていた。