南北に長く広がる日本は、その土地土地の風土に根付いた産業が古くから伝わってきている。その伝統を継承しつつ、”今”を取り込む。そんな新しい動きが其処此処から生まれている。地元に根付きつつ、世界をも見据えた新しいMade in Japanの波。そこから生まれるプロダクツにこそ、これからの日本を牽引する可能性があるのではないか。その息吹を体現する、新世代ローカルプロダクツを厳選した。
ちりめんの技術が魅せる丹後ブルーのVゾーン
ブルーグラデが美しいネクタイジャカード織りタイ各1万5000円、ストライプタイ各1万5000円(以上クスカ)KUSKA【クスカ】/京都・丹後
伝統的な手工芸である絹織物の伝統を、現代的に進化させるべくディレクター楠 泰彦氏が立ち上げたブランド。世界的な評価も高い。
ハンドメイドで生まれる、柔らかさと光沢
「伝統・ファッション・芸術の3つを融合させる」そのコンセプトのもと、楠氏によって立ち上げられた。自社は1936年から続く丹後ちりめんの老舗。その職人の際立った技術を活かし、ネクタイを主とするブランドとして誕生。丹後は日本最大のシルク織物の産地であり、着物づくりの伝統を現代に蘇らせるという試みで生まれたのが、このタイだ。丹後ブルーと名付けられた美しい”青”は胸元のグレードを確実に高めてくれる。
商品の詳細(写真2枚)
京都で絹織物業が盛んな理由
■300年以上続く絹織物の歴史的産地 ■古い織機が残り、手織り職人も存在する ■着物生産の技術的背景がある
[MEN’S EX 2017年11月号の記事を再構成]
撮影/ケビン・チャン スタイリング/武内雅英(CODE) 取材・文/中河由起恵(PARAGRAPH)
※表示価格は税抜き