今、このJAPANが面白い! 新世代の「編集力」[6]GO ON(ゴオン)

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日本はまだまだ面白い! そう感ぜずにはいられないほど、日本ブランドの現場には新しい動きが始まっている。そこには新世代と呼んでもいい新しい思考回路を持つキーパーソンの存在があり、その求心力に引き寄せられた新旧の叡智が存在する。歴史と伝統を背景にしつつ既成概念を超えた発想と編集力。これからの日本を面白くするのは彼らだと断言したい。さぁ、DISCOVER NEW JAPANの旅へ!

京都の美しき伝統を世界の新しき価値とする

voice_20171013_goon_1.jpg voice_20171013_goon_2.jpg 昨年発表したGO ON ×Panasonicのプロジェクト。それまで伝統工芸とは縁がなかった世界とのコラボレーションだ。最初は全員で座禅を組み、新しい価値とは何か、コンセプトを考え抜いたという。工芸品の中に、実は高度なテクノロジーが隠されているという作り。朝日焼の湯盤や、西陣織を使用したスピーカーなど匠の技が活きた伝統工芸としての美しい”家電”を生み出し、今年のミラノサローネでは世界からも高く評価された。

GO ON【ゴオン】/京都

京都の老舗の次世代が集まり、伝統工芸を素材のレベルまで解体し、新しいもの作りに挑戦するユニット。物作りだけでなく、京都自体の魅力の再発掘も行っている。

伝統を担う6名の後継者が
企業やクリエーターとタッグを組む

伝統工芸をベースに、ものづくりを進化させるためには、なにが必要か。そのために伝統工芸を解体し、新たに組み立て直し、そこに新しいアイデアを盛り込もうという試みが、京都の老舗工芸の名匠の6名の若き後継者たちによってスタートした。今まで交わらなかったものへの挑戦。

たとえば、これまでに交わることのなかった工芸と家電のコラボなど。一人では諦めていたことが6人チームになることで可能性を広げる挑戦が実現。彼らを中心に国内外の様々な企業、ブランド、アーティストとのコラボレーションを通じ、世界に通じる”京都” の今を生み出している。まさに、次世代JAPANの雄だ。





創立メンバーは、何百年、何千年の歴史を背負うこの6名(写真6枚)


京都の伝統工芸界において、画期的なユニットとなったGO ONの創立メンバー。それぞれが日々伝統と革新のもと発信する代表的なプロダクトとともにご紹介する。

[MEN’S EX 2017年11月号の記事を再構成]
撮影/ケビン・チャン スタイリング/武内雅英(CODE) 文/長崎義昭、中河由起恵(PARAGRAPH)

※表示価格は税抜き

西陣織「細尾」<b> 細尾真孝氏</b></br>元禄年間創業の西陣織の老舗細尾家に生まれ、音楽活動後ジュエリーメーカーを経て細尾に入社した12代目。西陣織を海外メゾンに提供する等、世界のラグジュアリー市場にも挑む。2016年よりMITメディアラボディレクターズフェローに就任。Bubbles Cushion2万円(HOUSE OF HOSOO)

西陣織「細尾」 細尾真孝氏
元禄年間創業の西陣織の老舗細尾家に生まれ、音楽活動後ジュエリーメーカーを経て細尾に入社した12代目。西陣織を海外メゾンに提供する等、世界のラグジュアリー市場にも挑む。2016年よりMITメディアラボディレクターズフェローに就任。Bubbles Cushion2万円(HOUSE OF HOSOO)

竹工芸「公長齋小菅(こうちょうさいこすが)」<b> 小菅達之氏</b></br>商社を経て、家業でもある1898年創業の竹工芸の老舗「公長齋小菅」を継いだ5代目。「竹工芸の価値を高める」という代々の理念を守りながら、多様な商品をプロデュースし、海外展示への出展をするなど、新たな竹工芸の道を模索している。Sartorial line(Navy)7万円(公長齋小菅)

竹工芸「公長齋小菅(こうちょうさいこすが)」 小菅達之氏
商社を経て、家業でもある1898年創業の竹工芸の老舗「公長齋小菅」を継いだ5代目。「竹工芸の価値を高める」という代々の理念を守りながら、多様な商品をプロデュースし、海外展示への出展をするなど、新たな竹工芸の道を模索している。Sartorial line(Navy)7万円(公長齋小菅)

木工芸「中川木工芸比良工房」<b> 中川周士氏</b></br>大学卒業と同時に中川木工芸で重要無形文化財保持者、父・清司に師事。2003年には自身で工房を開く。国内のみならず木桶のシャンパンクーラーが著名ブランドの公式になるなど、海外での評価も高い。シャンパンクーラーshizuku7万8000円(中川木工芸比良工房)

木工芸「中川木工芸比良工房」 中川周士氏
大学卒業と同時に中川木工芸で重要無形文化財保持者、父・清司に師事。2003年には自身で工房を開く。国内のみならず木桶のシャンパンクーラーが著名ブランドの公式になるなど、海外での評価も高い。シャンパンクーラーshizuku7万8000円(中川木工芸比良工房)

茶筒「開化堂」<b> 八木隆裕氏</b></br>明治8年創業という、日本最古の手作り茶筒の老舗「開化堂」の6代目であり最高級茶筒司。ミラノサローネなど海外の展示会にも単身で乗り出し国内外での評価も高い。2016年には開化堂カフェをオープンし、新たな層へのアプローチも試みる。ブリキ長型200g 1万2000円(開化堂)

茶筒「開化堂」 八木隆裕氏
明治8年創業という、日本最古の手作り茶筒の老舗「開化堂」の6代目であり最高級茶筒司。ミラノサローネなど海外の展示会にも単身で乗り出し国内外での評価も高い。2016年には開化堂カフェをオープンし、新たな層へのアプローチも試みる。ブリキ長型200g 1万2000円(開化堂)

京金網「金網つじ」<b> 辻 徹氏</b></br>金網職人の家に生まれた2代目。アパレル会社を経て21歳の時に家業を継ぐことを決意。問屋中心だった取引先も改め直営店を高台寺 一念坂に開店。伝統的技術を用いて新しいライフスタイルに合う物作りに挑戦している。手編みコーヒードリッパ2万7000円(高台寺 一念坂 金網つじ)

京金網「金網つじ」 辻 徹氏
金網職人の家に生まれた2代目。アパレル会社を経て21歳の時に家業を継ぐことを決意。問屋中心だった取引先も改め直営店を高台寺 一念坂に開店。伝統的技術を用いて新しいライフスタイルに合う物作りに挑戦している。手編みコーヒードリッパ2万7000円(高台寺 一念坂 金網つじ)

茶陶「朝日焼」<b> 十六世 松林豊斎氏</b></br>慶長年間に開窯し四百年間受け継がれてきた老舗の窯元、松林家に生まれる。企業勤務を経て陶芸の道に進む。2016年十六世豊斎襲名。現代のニーズにあったプロダクトの開発や海外の窯での滞在制作、作品展示、茶会等幅広い視野を持つ。月白釉 茶碗21万6000円(朝日焼)

茶陶「朝日焼」 十六世 松林豊斎氏
慶長年間に開窯し四百年間受け継がれてきた老舗の窯元、松林家に生まれる。企業勤務を経て陶芸の道に進む。2016年十六世豊斎襲名。現代のニーズにあったプロダクトの開発や海外の窯での滞在制作、作品展示、茶会等幅広い視野を持つ。月白釉 茶碗21万6000円(朝日焼)

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