東大生が必ずといっていいほど
読んでいる「歴史書」
20位までのランキングはこの後、見ていただくとして、その中に挙がっている本で注目したいのが、4位となったジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』です。
本書は、東大生が必ず読んでいるといっていいほど、東大生協書籍部でものすごく売れている歴史書です。通常の年間売上ランキングでは、その年の新刊ばかりが上位を占めるものです。しかしこの本は、2000年の刊行にもかかわらず、12年に文庫化されるまで、常に売上ランキング上位に入っていました。
文庫版もかなりの冊数が売れているので、この本は他に類を見ない、別格の売れ方をしているといえます。
私はこの本を読んでジャレド・ダイアモンドの大ファンになり、他の著作も読んだのですが、そういう東大生も多いのではないでしょうか。
13年度以降は、『銃・病原菌・鉄』以外の著作にも東大生からの注目が集まっているので、着実にファンが増えているのがわかります。
海外の大学教授が書いた歴史書というと、すごく専門的で難しそうに感じます。しかしこの本は、人類史の壮大なドラマに一気に引き込まれ、物語のように読むことができます。私自身、久しぶりに徹夜で読み通すほど、のめり込んでしまいました。
この本は、将来面白い研究をして、世界最高峰の研究者になることを目指している東大生にとっては、いい刺激になっているようです。
また、「歴史」というのは、このジャンルだけでランキングがつくれてしまうほど、東大生に人気があります。そんな人気のジャンルの中で長年売れ続けているこの本は、東大生の誰もが認めた「真の良書」といえる一冊なのです。
それでは次ページからは、いよいよランキング20位までを紹介していきます。