劇団四季で演出家・浅利慶太氏から学んだ「プレゼンの修羅場を乗り切る教え」とは?

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浅利慶太氏に学ぶプレゼンの修羅場を乗り切る教え
「居て、聴いて、語る」

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舞台で突然「セリフが飛ぶ」
緊急事態をどう乗り切ったか

 伝わるプレゼンについて考えるとき、私がかつて俳優として在籍した劇団四季時代の色々なことが思い出されます。

 私は『嵐の中の子供たち』というファミリーミュージカルで、村長の役を演じていました。幕開きの賑やかなダンスナンバーの後、村長の長セリフで芝居が始まります。ある日の本番で、話している最中に突然次の言葉が出てこなくなりました。「セリフが飛ぶ」と言われる現象です。

 舞台を走り抜ける緊張感。自分に集まる共演者の意識。満場の観客の視線。まずい。言葉を紡がなくては芝居が進まない。舞台を照らす照明はじりじりとまぶしく、焦るほど頭の中が真っ白に——。

 なんだか汗が出てきました。いったんこの話は置いておきましょう。

 さて、プレゼンに大切なのは、事前準備としての「ストーリー構成」と、本番での「話し方」。今日は「話し方」について、劇団時代に学んだ最も大事な教えである「居て、聴いて、語る」という言葉をご紹介します。

 この言葉は、劇団四季の俳優が演技をする際に最も重要な心構えです。私も入団早々に、劇団四季の創立メンバーにして長年代表を務めていた演出家の浅利慶太先生からこの言葉を教わりました。

 もっとも、劇団四季に属していた俳優の多くは「居て、捨てて、語る」という言葉のほうに馴染みがあると思います。ちょうど私が在籍していたころは、一時的に「聴いて」のほうが用いられていた時期でした。プレゼンについて考える際にもこちらの方がしっくりくるため、私はこちらを引用することが多いです。

 私は4年間の在籍で、3作品500ステージに出演することができました。ただし、これをもって十分な経験を積んだなどとは決して言えません。芸道のほんの入り口に立たせてもらった程度だと自認しています。

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2020

Aug. VOL.313

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