
NYに行ったら一度は体験しておきたい、ブロードウェイ観劇

ニューヨーク滞在中、日中に2〜3時間のフリータイムが出来た。
ディナーを美味しくいただくことを考えれば、ここで飲食店というのはもったいないし、買い物もいいけれど、何かもっと「ニューヨークらしい」ことはないだろうか。
そう思ったとき、思い浮かんだのが本場の「ブロードウェイ」を観ることだった。
ここでふと、「そもそもBroadwayは、どのように出来たのだろう?」という疑問が湧く。早速その由来を調べてみると、オランダ語で広い道を意味する「Brede Weg(ブレイディ・ヴェーグ)」という言葉が直訳されたのが語源のようだ。そして現在「Broadway」と称されるニューヨーク市内の大通りがいつ頃から観劇街になっていったかというと、1880年にブロードウェイと41丁目の角にメトロポリタン・オペラハウスが建ったのがきっかけなのだとか。
そうしてどんどん劇場もでき、たくさんの演目が毎日各所で上演されている。
そして、ニューヨークで行われる演劇をブロードウェイと勘違いしている人も多いが、正確には「41丁目から54丁目の間にある、500以上の席数がある40の劇場で上演される作品」が、正しくいうところの「Broadway Play」なのだそうだ。
……というマメ知識を調べた後に選んだのは、51丁目に位置する老舗劇場「Gershwin Theatre」(ガーシュウィン・シアター)だ。

ここは、1970年に開業したパラマウントプラザに併設された、席数1933と、ブロードウェイの劇場の最大席数を誇る老舗中の老舗。ここで2003年から上演され続けている一大人気演目が、「Wicked」(ウィキッド)である。劇場内のホールには、過去の演者たちの名前が壁に刻まれていたり、歴代のスターの写真が飾られていたりと、とにかく劇場の歴史を感じることができる。
劇場のホールは歴史が詰まっている!(写真4枚)
その気になるストーリーは、ネタバレしてしまうと困るのであまり詳しくはお伝えできないのだが、話の主役は2人の魔女。エルファバという緑色の肌をした西の悪い魔女と、グリンダという美貌を持つ南の良い魔女が、対立しながら友情を育んでいくストーリー。『オズの魔法使い』が、少し題材になっているそうだ。
オーディションを勝ち上がって選ばれた演者の皆さんの歌唱力はどれも圧巻! とりわけ随所に織り込まれたハイライトの独唱シーンでは、会場割れんばかりの大喝采が巻き起こり、観客たちがどんどんストーリーに引き込まれ熱気とともに場内に一体感が生まれていく感じは、ここでしか味わえないものがあった。


■「Gershwin Theatre」
住所: 222 West 51 st Street, New York, NY 10019
TEL:+1?877‐250‐2929
https://wickedthemusical.com/lang/ja/