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まずは190kW&400Nmの改良型ガソリンターボを積む330i Mスポーツに乗り込んだ。19インチのアロイホイールにミシュランパイロットスポーツ4S、MスポーツブレーキやMスポーツディファレンシャルなど、走りにこだわった仕様の個体だ。車高もノーマルのアシ回りに比べて10mm下がっている。

車内デザインや装備
車内デザインや装備も大幅にグレードアップされ、現行型5シリーズに近い質感、快適性を手に入れた。従来の流れから行って今後発売される新世代BMWのインテリアはこのデザイン手法で登場してくることが予想される。

5シリーズよりも豪華に見えるダッシュボードを眺めつつ、極太のステアリングホイールを握る。指の短いボクにはちょっともてあまし気味のハンドルだけど、ヤル気だけはみなぎってきた。

走り出していきなり、”なんてアシが硬いんだ!”と思ってしまった。50km/hあたりまでは、とにかくゴツゴツと硬い反応がある。もっとも、試乗した個体が19インチのパイロットスポーツ4Sタイヤ(かなり硬派)で、Mスポーツサスペンションだったからかも知れない。

それでも、70km/hを超えてくるとフラット感が増し、ダンピングも効いてきて、車体の上下動がスムースになってきた。アルガルヴェ地方のワインディングロードの舗装はかなり荒れていて、ザラザラあり凸凹ありカントありと、はたして舗装と言っていいものかどうか悩むほどのコンディションではあったが、大きな入力はもちろんのこと、小さなバンプの連続でもきっちりとダンパーが追従し、フラットなライドフィールを保ってくれるから、安心して駆けぬけていける。

新型3シリーズ
車両を思い通りに操縦できる感覚が楽しめる新型3シリーズ。ターボエンジンのふけ上がりも素晴らしく、2?とは思えないほどのパワーとトルクを感じさせる。

なにより、ハンドルの操作で前輪を思い通りの位置に置ける感覚が素晴らしい。3シリーズのスポーツセダンへの回帰は、この思い通りの操縦感覚に現れていると言っていい。

エンジンフィールもまた素晴らしかった。もはや4気筒のそれとは思えないほど胸をすく音と振動、そして力強さをみせてくれた。

実をいうともう一台の試乗車、320dスポーツラインもMスポーツサスペンション仕様ではあったものの、こちらのタイヤは18インチで、しかもミシュランパイロットスポーツ4だった。そのせいか、硬い部類には入るものの、嫌な硬さではない。もちろん、前輪を自在に操れるという感覚は変わらず。おそらく、こちらが Mスポーツサスペンションの目指した乗り味だろう。

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