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丸亀のうどん

時間との勝負でうどんの聖地を巡る

だいたいの目星を付けたところで初日はおとなしく宿に入り、翌日8時からうどんツアーがスタート。最初に訪れたのは「山内うどん」。汁入りのかけうどんが有名で、隠れ家的な雰囲気も素敵だ。早速ツアー1食目をいただく。頼んだのは「あつあつ」(写真右下)。うん、これはうまい。これが讃岐うどんの「のどごし」かと舌を巻く。あっという間に1玉食べてしまいそうになるので、慌てて上品な出汁を堪能しながらゆっくり食べる。おかわりをしたい衝動にかられるが周囲から止められてグっと我慢したが、これはつらい。

撮影を済ませてすぐに次のお店へ。そこから怒濤のうどんラッシュ。大人気の「山越」(写真左上)では釜玉をいただき、ぶっかけうどんの元祖「山下うどん」(写真左下)、釜あげの最高峰といわれる「長田in香の香」(写真右上)、昆布出汁が楽しめる「蒲生うどん」と一気に5店を回る。さすがに最後のほうはかなり満腹だったが、「ツルッ」とノドを通ってしまうのが讃岐うどん。他の食べ歩きでは回れて2、3軒だろうがこれなら女性でも4軒ぐらいいけるのではないだろうか。しかもどのお店も特徴があって、食べ比べるのも楽しい。お店とお店の距離はさほどないとはいえ、5時間ほど走り回っていたのに、時間がすぎるのはあっという間。帰りの時間を考えて金比羅さんで軽くお参りしてから帰路についた。

好みの問題も大きいし、どこも捨てがたいが、自分としては「山内うどん」がイチオシ。撮影時、技術や道具、全てを公開してくださったのが印象に残った。特殊な道具や調理法を使わず、丹念に作り続けて守り続けられてきた香川の伝統「讃岐うどん」。9時間走るだけの価値があると断言しておきたい。

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