
1919年にロンドンで創業したベントレーは、ロールス ロイスとの合併後しばらくしてダービーへと移る。しかしながら、そのダービーが戦後、航空機用エンジンの生産に集中することとなり、1946年に現在のクルーに移転してきた。そして1998年、ベントレーがフォルクスワーゲン グループに入り、ロールス ロイスと袂を分かつと、大規模な投資によりラインの近代化が推進される。2003年に登場するや大ヒットとなり、生産台数を飛躍的に増加させることになるコンチネンタルGTの生産のためだ。

今回、工場を案内してくれた同社セールス&マーケティング担当のジョン・オドリスコル氏は「ベントレーが求めているのは数ではありません。クオリティです」と言う。実際、クルー工場のラインはいわゆる大量生産の量産車用のそれとはまったく様相が異なっている。