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キャンピングの様子

自然に立ち返って見えてきた”アナログのよさ”

料理の仕込みは達人たちに任せ、素人班は薪の調達である。このキャンプ場には手頃な大きさに切られた薪が予め用意されているが、せっかくなんだからと大きめの木で薪割りを試してみる。やり方がわからないと素人集団がもたもたしていたので、平さんがまずはお手本をみせてくれた。平さん曰く「うまく切れるとスカっとしてストレス解消にもなるんですよ」。確かに見ていてスパっと切れると気持ちが良さそうだ。しかし、これが難しい。斧がうまく薪に当たらないのだ。数回練習してようやく多少はできるようになった。確かにこれは楽しい。切った薪はキャンプ台に移動して、さっそく火の準備。さすがベテランは仕事が早く、あっという間に準備ができた。薪の組み方は色々あるらしく、今回のようにキャンプで長時間燃やし続けるなら、面積を広く、低く組むといいのだという。今回は肉料理が中心だったが、いくつもの料理を同時に仕込んでいる姿は見ているだけでも楽しい。ただ焼くだけでなく様々な隠し味をいれたりして、出来あがるそばから食べていく。うまい。お酒を飲みながらワイワイ料理をして、それをどんどんつまんでいく感じだ。あまりキャンプをしたことはなかったが、大人がハマる理由がよく分かる。平さんも「キャンプの楽しみは7割以上が食べることですから(笑)」と言っていたが、納得だ。

あっという間に日が落ちて周りが暗くなる。少し雨は降っていたが、焚き火を囲んで色々な話をする。きっと天気が良ければ星空だって楽しめたろう。

翌日は雨もあがり、ノンビリ帰り支度。使った寝袋などを干しつつ、洗い物をして帰路につく。帰り道、行きはあまり気にならなかったのだが、Gクラスのステアリングを握る手がどうも重い。理由は分かっている。薪割りだ。何しろ雨に負けないように、そして何より楽しくて、昨日は結構遅い時間まで何度も薪割りを続けていたのだ。そのツケがまわってきたようだ。でもなぜかその痛みも心地よい。たまにはこうしてアナログな時間を過ごすのもいいものだ。そんなことを考えると、今市販されているクルマの中で、最もアナログなGクラスがずっと人気の理由も少し分かった気がしてきた。

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星のや
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