新型Gクラスの国際試乗会が催されたのは南フランスのペルピニャン周辺。まずは高性能版のAMG G63に乗って一般道を走り始めた。
AMG G63を試乗!(写真2枚)
スポーティな足回りが与えられたAMGモデルでも、乗り心地は目を見張るほど改善されていた。路面にデコボコがあってもゴツゴツした印象を与えることなく、G63は滑らかに走りすぎていく。路面から伝わる騒音や風きり音も格段に小さくなっており、車内は最新SUVに遜色がないほど静か。Gクラスの弱点は一掃されたといって間違いない。
AMG G63のディテール(写真5枚)
続いてワインディングロードに足を踏み入れると、新たな驚きが待っていた。ハンドルをわずかに切っただけでクルマは正確かつ素早く進む向きを変えるので、コーナーを思いのままに駆け抜けることができるのだ。
「そんなの当たり前」というなかれ。頑丈さをウリにしていた現行型のGクラスは、頑丈ゆえに足回りが重く、これがコーナリング時の反応を遅くしたり、乗り心地を悪化させたりする要因になっていたのだ。けれども新型はレスポンスよくコーナーを曲がっていく。しかも耐久性はまったく変わっていないという。それでも驚くなというほうが無理な相談である。