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全方位に進化したスーパーカー

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肝心の走りも、格段の進化を果たしている。最高出力を600psの大台に乗せたV型8気筒3.9リッターツインターボエンジンは低回転域からの小気味良いレスポンス、スムーズな回転上昇と二次曲線的に高まるパワーで、常に刺激してくる。7速ギアボックスのまさに電光石火の変速にも思わず頬が緩むところ。これでバリトンのサウンドが、488のようにもう少し高音寄りだったら言うことは無い。

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オールアルミ製のボディは構造が一新され、車両重量の80kgの減量と、ボディ剛性の大幅な向上を実現している。その恩恵は走り出してすぐに感じられて、乗り味からはヤワな感覚は一切排除されている。オープン時の室内への風の巻き込みもよく抑えられているから、至極快適にドライブできる。

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それでも、持てるパフォーマンスをフルに引き出して走りたい時にはルーフは閉じるに限る。ボディの剛性感が更に高まり、おかげで乗り心地は更に上質になるし、何よりフットワークが一段と切れ味を増すからだ。

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F1マシンのようにステアリングホイール上にセットされたスイッチで、走行モードの切り替えを可能にするマネッティーノは、COMFORTモードでは乗り心地良く、走りは軽快感が強調されている。それをSPORTに切り替えると、サスペンションは一段と引き締まり、軽快感よりも安定感に重きが置かれるようになる。アクセルを躊躇無く踏み込み、600psを路面に余さず伝えて腰だめの姿勢でコーナーを立ち上がる時の快感は、堪らないものがあった。

オープンエアドライビングの開放感、家族でも楽しめる4シーターレイアウト、行き先を選ばない実用性に、文句無しのスーパースポーツの走り、そして忘れてはいけない美しいスタイリング………。全方位の進化で、いつでもどこでも極上の歓びをもたらすクルマへと進化したフェラーリ ポルトフィーノに死角は無い。価格は2530万円。内容を考えれば、これはもうバーゲンと言って良さそうだ。


ボディカラー別フォトギャラリー

ホワイト(写真14枚)

ロッソ(写真18枚)

マット・アルミニウムグレー(写真16枚)

フェラーリ ポルトフィーノ
【Specifications】

全長×全幅×全高:4586×1938×1318mm
エンジン:3.9L V8 DOHC 直噴ガソリンターボ
最高出力:448kW(600ps)/7500rpm
最大トルク:760Nm/3000-5250rpm
最高速度:320km/h
車両価格:2530万円

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取材・文/島下泰久 構成/iconic

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