1948年に「箱根小涌園」を開業以来、日本屈指の温泉地である箱根に一大リゾートを築き上げてきた藤田観光が、今、”箱根再開発”に取り組んでいる。その第1弾として、今年の4月にオープンしたのが「箱根小涌園 天悠」だ。天のように全てを包み込み、そして、悠久のひと時が流れ、五感を癒す空間として名づけられた。
それを象徴するかのように、150ある客室の全てに温泉露天風呂がつくられており、プライベートな入浴タイムを楽しむことができる。素足に心地よい畳が敷かれ、シンプルで自然の温もりを感じさせるスタンダードタイプの客室は、テラスから箱根ビューを独り占めでき、ゆったりとした時間を過ごすには十分な空間。
また、大浴場で特筆すべきは6階大浴場「浮雲の湯」。箱根の剣山を眼下に、まるで大空に浮かんでいるかのような気分に浸れる、箱根でも他には見られない絶景の露天風呂だ。
朝夕の食事はオープンキッチンの広々としたダイニングで。古来より、東西を結ぶ交易路として各地の物資が行き来した東海道が敷地内を通っているとあって、夕食を彩る食材は旬の物を全国から取り寄せている。和食に捉われず、洋食の要素もとりいれ、和洋の文化を折衷した献立は海外の客からも高評価だ。
なお、6室しかない特別客室に宿泊すれば、自室で食事を楽しむことも可能。家族水入らずの時間を過ごしたい方にはおすすめだ。「宮ノ下」や「大涌谷」といった箱根の地にゆかりのある名前を冠した特別客室は大正モダンや古民家など、それぞれに異なるテーマで趣向を凝らしてあり、様々な文化が根付く箱根という土地の魅力を肌で感じることができる。
また、館内での滞在だけに留まらず、”箱根”を一層楽しめるよう、旅館としては珍しくコンシェルジュを配置し、マウンテンバイクツアーや陶芸体験などのアクティビティ提案を積極的に行っているのも特徴だ。
新しい温泉地の楽しみとして、”五感”をキーワードに掲げる天悠。各部屋に専用の露天風呂がついている宿は箱根でも多いが、天悠のような規模の旅館では他には見当たらない。バリアフリーや海外からの客への配慮もなされ、家族で楽しめるモダンな旅館は、温泉の楽しみに留まらず、箱根の魅力をも改めて気付かせてくれるに違いない。
お問い合わせ先
箱根小涌園 天悠
住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297
TEL:0460-82-5111(受付 9時〜20時)
http://www.ten-yu.com/
※表示価格は税抜き