第10回「サンワカンパニー」代表取締役社長 山根太郎さん[後編]
※最後に加藤綾子さんのスペシャルフォトギャラリー付き!
Profile
加藤綾子 Ayako Kato
1985年生まれ。2008年フジテレビ入社、看板アナウンサーとして活躍。´16年よりフリーアナウンサーとなり、活躍の場を広げる。4月から『世界へ発信! SNS英語術』(NHK)、『MUSIC FAIR』(CX)にて新たにMCを担当。オフィシャルインスタグラム@ayako_kato.officialも開始、8月現在で早くもフォロワー20万超え。
山根 太郎 Taro Yamane
1983年生まれ。株式会社サンワカンパニー代表取締役社長。関西学院大学経営学部卒業後、伊藤忠商事株式会社に入社。2年間の上海駐在を経て、2014年より初代社長である父の後継として現職に就任。各種スポーツのギアやスポーツウェアなどを取り扱うHEAD JAPANの契約ベテランテニスプレーヤーとしても活動する。
何も言われないようにとにかく誰よりも働こうと、何年か仕事だけに集中しました
(加藤さん)
せめて猛獣使いになろうと優秀な人材を誘い込む
加藤ところで山根さんのアタック力に代表されるメンタリティはどこで培われたんでしょうか?
山根第一にサラリーマン時代ですね。ザ・体育会系の商社勤めなのに、僕はお酒が飲めなくて、毎日潰れて家に帰っていたんですけど、2年目に後輩が入ってくるときに先輩から「後輩の前で潰れたら、言うことを聞いてもらえなくなるから、お前の今日からの仕事は、潰れることなく、全員をタクシーに乗せて帰らせること」と言われました。信頼を得るにはどうしたらいいかを、泥にまみれて学べた時期だったと思います。加藤さんもフジテレビで学ばれたことがあったんじゃないですか?
加藤誰からも何も言われないように、とにかくアナウンス部で一番働こうと思って、何年か仕事だけに集中した時期はありました。
山根鍛えられますよね。
加藤そうですね。ちなみにイタリア留学時代に学ばれたことは?
山根プロダクト・マーケティングを勉強しました。あと留学時代もそうですが、テニスの海外遠征でも、アジア人であることで待遇の差を感じたことも大きいですね。
加藤どんな経験を?
山根大会公認のホテルに泊まろうと思ったら、部屋がないと言われたのに、後から来た欧米人はどんどんチェックインしていったことがありました。その時は「さすがにコートで寝れば、誰も文句も言われへんやろ」と思って、試合会場で一夜を過ごしたこともあります。そういう経験を経て度胸と自信もあったので、社長に就任してすぐ「自分について来られないなら辞めろ」と発破をかけたら、4割くらいの社員が一気に辞めてしまって(苦笑)。