【男力研究所】睡眠不足になるとEDリスクは約2倍になる!

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その精力減退は、齢のせいではなかった!? 日常生活を見直すことが、充実した性活へとつながるのだ。

EDに悩む男性の様子

〈睡眠が性機能障害に与えるリスク〉

永尾光一先生

教えてくれる人
東邦大学医療センター
大森病院
永尾光一先生

昭和大学で形成外科学、東邦大学で泌尿器科学を専攻し両方の診療科部長を経験。生殖医学領域の形成外科的手術を得意とする。現在は東邦大学医学部教授(泌尿器科学講座)。

薬に頼る前にまずは睡眠の改善から

広義には性欲障害、勃起障害、射精障害、オーガズム障害などを意味する性機能障害。中でも勃起障害(ED)は加齢と共に増加する傾向にある。治療薬も向上しているが、まず見直すべきは日常習慣。特に睡眠は重要な要因だ。

「睡眠時無呼吸症候群(※1)はEDのリスクが1.82倍になると言われています。睡眠中にしっかり呼吸できないと、酸素を血液中に取り込めません。本来、酸素を含んだ血液が陰茎海綿体に流れ込むことで、夜間、レム睡眠時でも勃起現象が起きます。ところが、それが阻害されてしまうのです」(永尾先生)。

日本の睡眠事情
左は国別の、右は日本人男性の平均睡眠時間を統計から抽出したもの。先進国の中でも日本は睡眠弱小国なうえに、40代~50代の働き盛りの男性は特に睡眠不足が顕著だ。

夜間の陰茎勃起現象が続かなくなると、勃起に必要な機能が低下し、いざ勃起したい時にも十分な勃起ができなくなる。さらに、性欲を高める男性ホルモンのテストステロンは睡眠中に分泌されるが、睡眠不足ではそれも低下してしまう。右図の通り日本人の40~50代男性の睡眠時間は最も短いのが現状だ。

「睡眠が原因と考えられるEDに対しては、最初は治療薬の投与ではなく睡眠の改善、つまり持続性陽圧呼吸(CPAP)療法(※2)を薦めます。また、減塩、減量、禁煙、就眠前の禁酒も大切。CPAPの他にも、口腔内装置(※3)が有用です」(永尾先生)。

用語解説

※1 睡眠時無呼吸症候群

睡眠障害の一つで、睡眠中に10秒以上の無呼吸状態が繰り返され、無呼吸となる状態が1時間に5回以上、または約7時間の睡眠中に30回以上起こる状態のこと。

※2 CPAP(シーパップ)療法

CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)装置本体からエアチューブ、鼻マスクを介して、あらかじめ設定した圧力で空気を気道内に送り込み、無呼吸状態を取り除く療法。

※3 口腔内装置(マウスピース)

夜間に口の中に装着し、下顎を前に出した状態を保つことで、気道の開通性を確保。これによって、無呼吸・低呼吸の回数を減らすことができる。CPAPよりも手軽だ。

How to recover?

帰ったら早めに寝る

帰ったら早めに寝る

帰宅したらテレビやパソコンなどの明るい光は避ける。深酒も控えて早めの就寝を心がけよう。

日中に仮眠をとる

日中に仮眠をとる

日中仮眠をとるのも有効な手段。13~15時の間に20~30分ほどの仮眠をとると睡眠リズムが整えられる。





イラスト/千野エー

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