中間グレードとして登場した“S”が示すスポーツと実用の新たな均衡
ポルシェは電動SUVラインアップの新たな中核モデルとなる「カイエン S エレクトリック」を日本でも発表した。すでに公開されている「カイエン エレクトリック」と「カイエン ターボ エレクトリック」に続く3番目のモデルとして、シリーズの中心を担うパフォーマンスグレードに位置付けられる。
新世代カイエンは、SUVとして世界的成功を収めてきた同シリーズが4世代目で初めて完全電動(BEV)として再構築されたモデルである。電動化は単なるパワートレインの置き換えではなく、シャシー制御、電動駆動システム、熱マネジメント、高電圧アーキテクチャに至るまで全面的な再設計が施された。これにより、ポルシェが重視するスポーツ性能とSUVとしての日常性を高い次元で両立することが狙われている。
日本市場でのメーカー希望小売価格は、エントリーとなるカイエン エレクトリックが1335万円、今回登場したカイエン S エレクトリックが1676万円、そして最上位のカイエン ターボ エレクトリックが2101万円。Sはベースモデルより341万円高くターボより425万円低い価格で、ラインアップの中核を担うポジションに据えられた。
“S”の名を冠するに相応しく、新型は前後に高出力モーターを配置する電動AWDシステムを採用する。システム出力は標準で約544ps(400kW)、Launch Control使用時には最大約666ps(490kW)に達し、0→100km/h加速は約3.8秒。電動モーターならではの瞬時のトルク特性と高度なシャシー制御の組み合わせにより、大柄なSUVでありながら俊敏で安定した走りを実現している。
BEVとしての実用性も高い。新型はシリーズ共通となる113kWhの大容量バッテリーを搭載し600km級の航続距離を確保するなど、都市部の移動から長距離ツーリングまでを視野に入れた性能を備える。
エクステリアはモダンで力強いスタンスを強調したデザインが特徴だ。シャープなライトシグネチャーと張り出したフェンダー、大径ホイールが織りなすプロポーションは、電動SUVでありながらもポルシェらしいスポーティさを表現している。インテリアには最新世代のデジタルコックピットと質感の高い素材が組み合わされ、ラグジュアリーSUVとしての完成度も高められた。
電動化が進む現在でも、ポルシェにとって「走り」は決して譲れない価値である。カイエン S エレクトリックは、ゼロエミッションとスポーツドライビングの両立を掲げるブランドの姿勢を象徴するモデルと言えるだろう。
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