静かに深化する電動SUV。「トヨタ bZ4X」が示す“使えるBEV”の新基準

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航続・充電・走り・デザイン。4つの進化が描くBEVのリアルライフ

トヨタ初のBEV専用モデルとして2022年に登場した「bZ4X」は、ミドルサイズSUVの実用性にゼロエミッションの走りを融合させた意欲作だ。スバルと共同開発された専用プラットフォーム「e-TNGA」を採用し、低重心と高剛性を両立。都市からアウトドアまでをシームレスにこなす電動SUVとして、トヨタのBEV戦略の中核を担う。

そのbZ4Xが、2025年10月の一部改良で大きく進化を遂げた。航続距離はFWD仕様で最大746km(WLTCモード)と約3割延長され、150kW急速充電器を用いれば約28分で80%まで充電が可能に。さらに寒冷時の充電速度を安定させるバッテリープレコンディショニング機能を新採用し、純正6kW普通充電器の設定など、日常での利便性を大幅に高めた。その改良は単なるスペックアップにとどまらず、ユーザーがEVを“あたりまえの移動手段”として使えるようにするための、実践的な進化でもある。

走行性能も刷新されている。小型・高効率化を果たした新eAxleにより0→100km/h加速は5.1秒(4WD)を記録。ボディ直結型ステアリングギアボックスや再チューニングされたサスペンションが、意のままの操縦性と上質な乗り心地をもたらす。4WD制御の進化による走破性の向上に加え、4段階の回生パドルが、電動車ならではの走りの楽しさを引き出す。

デザインもまた進化した要素のひとつだ。ハンマーヘッドをモチーフとするフロントフェイスに磨きをかけ、ツートーンの新色や20インチアルミホイールが存在感を強調。水平基調の新インパネと14インチディスプレイを中心とした室内は、上質で機能的な空間に仕上げられている。Zグレードには開放感あふれるパノラマムーンルーフを標準装備した。
デジタルとアナログの調和を重んじるその仕立ては、成熟したドライバーの感性にも響くはずだ。

さらに、新たにスタートした充電サービス「TEEMO(ティーモ)」がユーザー体験を変える。全国のトヨタ販売店やe-Mobility Power設置の充電器をアプリで検索・予約・決済でき、bZ4X購入者は1年間無料でTEEMO充電器を利用可能。また、KINTOでの取り扱いも始まり、柔軟な契約プランを選べるようになった。

bZ4Xは、今回の改良によって航続・充電・走り・デザインのすべてを再定義した。トヨタが掲げる“beyond Zero”の理念が、ついに日常として形を成しつつある。

トヨタ自動車

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