冬、極めればレザーとカシミア

異常な熱気が秋風を遠ざけ、桜の花びらに雪が降り積もる昨今。“四季の装い”という言葉は、もはや死語になりつつあるのかもしれない。しかし、いや、だからこそ、ようやく訪れた冬を愉しむ一着に身を委ねたい。そんな風情を極めれば、辿り着くのはレザーとカシミア。心まで温めるその心地よさは、あなたを至福の美的生活へと導いてくれるだろう。

レザーは「スタイル」をまとう

モノ自体の存在感が強いレザーウェアこそ、どう着こなすかが大切だ。自然体の余裕を大切にしつつ、一本筋の通った装いをモノにできれば理想的。それはすなわち、エレガンスというスタイルだ。本特集ではそんな軸でレザーの活用法を紹介したい。

Brioni（ブリオーニ）

しなやかな艶を品格に変えて

しっとりとした艶と、シルクのように滑らかなファー。まさにエレガンスの極致と称すべきムートンジャケットだ。ワイルドではなく、クワイエットにその贅沢さをまとう。そんなマインドでレザーを楽しみたい。165万円（ブリオーニ クライアントサービス）

［MEN’S EX Winter 2026の記事を再構成］（スタッフクレジットは本誌に記載）
※表示価格は税込み