知的で素敵なLUXURY LIFE 50の実例
膨大な情報に溢れる現代。経験と知識をどう得て、賢く楽しむか? を、衣食住遊~学・整まで、50の実例に。日常に“光=LUX”を与えてくれる新しい価値観をぜひご覧ください。
[実例04/装]
再発見、「ミラネーゼスーツ」の品格
PECORA GINZA(ペコラ ギンザ)

POINT ミラネーゼスーツの特徴とは?
- 英国の黄金期にも通じる柔らかな構築美
- 誇張を避けたクリーンな仕立て
- 前後左右にボリューム感じさせる胸周り
ラグジュアリーライフのパートナーとすべきスーツもまた、デニムと同様に“究極の普通”を目指してほしい。鎧のように誇張的な佇まいでもなく、それでいて軽快に傾きすぎることもなく。そんな理想を叶えるために今、再注目したいのが「ミラノ流」である。
イタリアのスーツが地域によって大きく個性が異なることは周知の事実だが、国際的経済都市であるミラノの服は中庸の洗練を極めたスタイルだ。仕立てはクリーンで端正。肩には薄くパッドが入ることも多く、柔らかでありながら構築美も感じさせる。前後だけでなく左右にもボリュームを感じさせる胸の作りも特徴的だ。と聞くと、英国のソフトテーラリングを想起する方もいるかもしれないが、実際そのとおり。かつての銀幕俳優たちが着こなした、黄金期のスーツスタイルにも通じるエレガンスが備わっているのだ。
ありがたいことに、そんな伝統のミラノ流を継承するサルトが日本国内にいる。お馴染み、ペコラ銀座の佐藤英明さんだ。本誌でも何度となく紹介してきたスーツだが、今改めて、その魅力を再発見してほしい。年齢と経験を重ねるほど、その品格に心惹かれるはずだ。この一着を自然体で着こなせたら、もうあなたはスーツの達人である。
柔らかく、かつ端正。その絶妙な融合が真骨頂

[実例05/装]
ミラネーゼスーツの品格は“アルデンテ襟”シャツで引き立てる
ミラノスーツに合わせるシャツは、襟の芯地が肝心。ガチガチに硬すぎず、かといってペラペラでもない、例えるなら“アルデンテ”くらいのソフトさが理想的だ。

[実例06/装]
タイの威厳は小柄な方が効く
中庸の洗練を身上とするミラネーゼスーツにはクラシックな小柄タイが最適。非常に落ち着いた印象だが、それがかえって、静かな威厳を印象づけるのだ。


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[MEN’S EX Summer 2025の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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