単なる普及モデルではない。フォルクスワーゲンが示す次世代コンパクトEVの姿「ID. CROSS Concept」世界初公開

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ID. CROSS Concept

新ブランドデザインを纏った、未来を切り開く象徴的存在

フォルクスワーゲンは9月、ミュンヘンで開催されたIAAモビリティにおいて、電動コンパクトSUV「ID. CROSS Concept」を世界初公開した。新開発の前輪駆動MEB+プラットフォームを採用するこのモデルは、ブランドの新しいデザイン言語「ピュア ポジティブ」をまとい、都市からロングドライブまで幅広く対応する1台として提案される。

全長4,161mm、全幅1,839mm、ホイールベース2,601mmという寸法は、現行「T-Cross」と同等。コンパクトながら450リッターのラゲッジとフランクを備え、室内は5名がゆったり過ごせる空間を確保する。インテリアは“オアシス”をテーマとし、柔らかなベージュ調「バニラチャイ」のカラーや、本物の植物を組み込んだセンターコンソールが特徴。VW バスを想起させるリクライニング可能なシートは、ラウンジ的な快適性を演出する。

パワートレインは211psを発生する新開発の前輪駆動モーターと高電圧バッテリーで構成され、航続距離は最大420km(WLTP)。さらに75kgの牽引荷重を活かしてe-バイクを2台積載可能、1,200kgのトレーラー牽引にも対応するなど、アクティブなライフスタイルに寄り添う実用性も備える。

ID. CROSS Concept

外観は「アーバンジャングル グリーン」のボディカラーに21インチ専用ホイールを組み合わせ、明快で力強い造形を実現。フロントやリアのライトシグネチャーは「微笑み」を想起させる親しみやすさを狙っており、ゴルフやVWバスといったブランドアイコンのDNAを未来へ継承している。

「ID. CROSS Concept」は、すでに発表済みの「ID.2all」「ID. GTI Concept」「ID. EVERY1」に続く4台目のエントリーEVコンセプトであり、2026年に量産型「ID. CROSS」として市場投入予定。同年には「ID. Polo」「ID. Polo GTI」も登場を控え、欧州におけるEVシフトを加速させる。フォルクスワーゲンCEOのトーマス・シェーファー氏は「ブランド史上最高のモデルを目指した」と語るように、今回の新コンセプトは、単なる“普及価格帯のEV”ではなく、ブランドの未来を切り開く象徴的存在といえるだろう。

フォルクスワーゲン

https://www.volkswagen.co.jp/ja.html

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