【英国で生まれ米国へ、日本にも定着】紳士服の永世定番 ブレザーの起源

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紳士服の永世定番
「ブレザー」概論

100年以上の歴史を辿り、現在の形になったネイビーブレザーは「いったいどんな洋服だったのか?」。メタルボタン付きの紺無地ジャケットと単に定義するのはあまりにも大雑把すぎないか?

そこで今回、ファッション業界の事情通への取材を通して、その歴史、そしてその服としての意味を、改めて考察してみることにした。

1:ブレザーの起源を知る

英国で生まれ米国へとわたり、日本にも定着していった

ブレザー
Photo:Shutterstock/アフロ

紳士のワードローブにおいてブレザーほどその地位を確立しているアイテムは少ない。英国で生まれ、時を経てアメリカにわたったブレザーはその後、アメリカントラッドの象徴として日本のファッション文化にも大きな影響を与えた。シングルとダブルでそれぞれに起源があり、代表的な説は下記であると言われている。

シングルブレザーは大学生たちのクラブジャケットに由来

クラブジャケット
Photo:Alamy/アフロ

英国の大学生たちがクラブスポーツ観戦用に着用したユニフォームに由来する説が残る。大学やクラブスポーツの制服で、その多くはシングルの合わせに、スクールや所属クラブのカラーに従った生地が使われていた。

ダブルブレザーは英国海軍の軍服に由来

英国海軍の軍服
Photo:TopFoto/アフロ

ブレザーにはシングルとダブルの2つのスタイルがあり、19世紀中盤に英国海軍が採用したダブルの軍服がその始まりとされている。その色は海軍服に通じる紺色であったとされる説が残る。英チャールズ国王をはじめ、王族からも愛されてきた。



[MEN’S EX Spring 2025の記事を再構成]

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