LORO PIANA(ロロ・ピアーナ)の「イブニングシャツ」

ノーブルな白シャツがお洒落のクロシャツになる好例
たとえばドレスウォッチをヴィンテージデニムに合わせるなど、“正統を崩す”コーデは洒落者の常套テク。それがシャツでできてしまうのが、ロロ・ピアーナがタキシードにインする一枚として提案するコチラだ。
タキシードに合わせると、ウイングでもレギュラーでもないスタンドカラーのデザインが、着る人を個性的に演出してくれる。これは同ブランドのアイコンである『スパーニャ・ジャケット』の襟をモチーフにしたものだが、注目は裾。インするためのシャツなのにラウンドしておらず、スクエアカットのスリット入り。「コレ、1枚で着てもカッコいいよね!」と撮影時にスタッフで盛り上がり、フィーチャーした次第。
シャツとはいえ上質なコットン生地は厚みがあり、シルエットは程よくゆとりがあるので春はシャツジャケ的にサラリと羽織るのにもちょうどいい。年末年始などのパーティー着用のみにするにはもったいない、お洒落玄人にこそ普段から着てほしい白シャツなのだ。
細部にまで“最高品質”の作りが垣間見える

同ブランドといえば最上級服地に馴染み深い方も多いだろうが、製品作りも最上を追求。襟やブザム(胸部分)とボディとの境は、生地の縁ギリギリを微細なピッチで縫製し、比翼に隠れないトップのみ共地のくるみボタン(他は貝ボタン)とするなど、エレガンスを追求。
[MEN’S EX Winter 2025の記事を再構成]
※表示価格は税込み