LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の「エスカル オトマティック プラチナ メテオライト」

脱複雑が表現する究極のロマン
エスカル=寄港地、と名付けられたルイ・ヴィトンの時計コレクション。「旅の真髄(こころ)」を伝える、そんなメゾンの想いを10年にわたり形にしてきた。
これまでのモデルはすべて複雑機構だったが、今回、初の3針モデルが登場。複雑機構と違い、要素が少ない3針はデザインが難しいが、ルイ・ヴィトンは自身のアイデンティティを39mmという小さき世界に巧みに落とし込んだ。
インデックスにはルイ・ヴィトンのトランクに欠かせないリベット(底鋲)やビスを模したデザインを採用。ダイヤルにあしらったメテオライトはナミビアで発見されたギベオン隕石から採られたものだ。
はるかなる宇宙の彼方から大気圏に突入し、なお燃え尽きずに地上へとたどり着いた隕石。どれだけの長い時間をかけて宇宙を旅してきたのだろう。
この時計を見ているとメゾンが掲げてきた旅へのロマンと悠久の時の流れを感じずにはいられない。そして、次なる寄港地は宇宙!?なんて夢まで広がるようである。
メゾンのDNAと匠の技へのオマージュが随所に

ルイ・ヴィトンのトランクから着想したラグ。トランクを補強する真鍮製の留め具やリベットなどが元になっている。搭載する自動巻キャリバーLFTO23は2023年の「タンブール」で初採用された。ムーブメント専用メーカーのル・セルクル・デ・オルロジェと共同で「ラ・ファブリク・デュ・タンルイ・ヴィトン」が設計した初の自社製3針ムーブメントだ。
[MEN’S EX Autumn 2024の記事を再構成]
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