愉しみたいのは品格だから
スーツにはWコート。これが今の鉄板
ひと昔前、スーツがまだ仕事の必需品とみなされていた時代の本誌なら、「スーツにはシングルチェスターが鉄板!」と主張していただろう。しかし、時代は変わった。今、スーツを着る目的は“エレガンスを愉しむ”という嗜好性の強いものになりつつある。ならば、コートもその目的に即して、装いの品格をいかに高めるかという基準で選ぶべきだ。
そんな観点でスーツに合わせるコートを選ぶなら、ダブルブレストこそ最も理に適った選択なのである。今どきのダブルはクラシックな格調高さのみならず、軽やかな仕立てによる優雅さやしなやさも演出可能。つまり、スーツのエレガンスを全方位に最大化する一着なのだ。
基本の紺無地こそ極上を狙いたい
Cesare Attolini
カシミア100%で仕立てたハンドメイドコート
世界最高峰のテーラリングと称されるアットリーニのダブルコートは、まさに至高の一着。ビスポーク同様のハンドメイドに加え、こちらはカシミア100%の極上素材を採用しているのが特徴だ。ローブのように軽く、それでいて品格たっぷり。袖を通せば、心地よさに思わずため息が漏れるはずだ。115万5000円/チェーザレ アットリーニ(ディエトロレクインテ)