読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
日本独自の文化が生み出した和時計の傑作、万年時計を考案したのは?
田中久重(TANAKA, Hisashige)【1799〜1881】
“からくり儀右衛門”の愛称で知られる江戸時代後期の発明家。現在の福岡県久留米市に生まれる。土御門(つちみかど)家で天文暦学を学んだ後、1874年頃に京都に移住。四条烏丸に機巧堂を開店し、自ら考案した画期的な照明器具の無尽灯をはじめ、鼠灯や懐中燭台などの製作に本格的に取りかかる。久重は数多くの発明品を残したが、中でも特筆すべきは、1851年頃に製作された和時計の最高傑作、万年自鳴鐘 (万年時計)だろう。1873年、東芝の前身である田中製造所を東京に創設した。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!
『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
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発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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