新たなクロスオーバースタイルが体現するのは、702kmの航続距離と先進制御がもたらす次世代の走り
日産は10月、新型「リーフ」の国内仕様を発表した。今年6月にグローバルで初公開された三代目モデルは、もはや“電気自動車の象徴”という枠を超え、走りとデザイン、そしてライフスタイルを包括する完成されたEVへと進化した。なお、パワートレインの異なるB5とB7が用意されるが、国内にはまずB7が導入される。
新型はクロスオーバースタイルへと刷新され、滑らかなファストバックシルエットと徹底した空力チューニングによりCd値0.26を達成。シグネチャーランプやホログラム調のリヤコンビランプが描く光の造形は、技術と感性の融合を物語る。インテリアはCMF-EVプラットフォームを採用し、フラットな床がもたらす開放感と共に、調光パノラミックルーフやBose®製10スピーカーを備え、移動そのものを上質な体験へと昇華させた。
78kWhの大容量バッテリーを搭載するB7は、最大航続距離702km(WLTC)を実現。クルマ全体の冷熱を統合制御するエネルギーマネジメントシステムを新たに採用し、モーターやバッテリー、エアコンの熱を相互に最適利用することで、効率的なエネルギー循環と安定した航続性能を両立した。また、ナビゲーションと連動して走行ルートに応じた昇温・冷却を自動制御する「ナビリンクバッテリーコンディショニング」も搭載し、充電速度と電力消費の最適化を実現している。
新開発の3-in-1パワートレインは、モーター・インバーター・減速機を一体化することでユニット容量を10%縮小しつつ、最高出力160kW/最大トルク355Nmを発揮。分割スキューローターの採用で振動を抑え、静粛かつ滑らかな加速フィールを実現する。さらに回生ブレーキパドルや「PERSONALモード」により、ドライバーの嗜好に応じたレスポンス設定も可能だ。
先進運転支援技術も進化を遂げた。高速道路でのハンズオフ走行を可能にする「プロパイロット2.0」やリモートパーキングなどを備え、360°の安全と安心を提供。最大150kWの急速充電にも対応し、35分で10〜80%まで回復できる高い利便性を確保している。
グレードは上級仕様の「B7 G」とスタンダードな「B7 X」の2本立て。価格はそれぞれ599万9,400円と518万8,700円(消費税込)。来年には55kWhバッテリーを搭載した「B5」も追加予定で、より多様なEVライフを提案する。
EVのパイオニアとして培った知見を礎に、新型リーフは次の15年を見据えた新たな基準を提示した。
日産自動車
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