ブルーマウンテンの最大の輸入国は日本
コーヒーの起源はエチオピアなどのアフリカ地域にあり、それが1728年にジャマイカに伝わった。現在、コーヒーの生産国は約70カ国、赤道を中心に北南緯25度地帯がコーヒー栽培に向いているとされている。コーヒーベルトと呼ばれるこの一帯にジャマイカも位置する。首都・キングストンから車で1時間ほど行くと、標高800~1200メートルのブルーマウンテン山脈へとたどり着く。ここが、 世界的にも有名なコーヒーの一大生産地だ。その特徴は馥郁たる香り。味は繊細で日本人の好みにぴたりとはまり、その希少性も相まって日本では不動の地位を確保している。

カリブ海から吹いてくる湿り気を帯びた風が険しい斜面の山肌にあたると深い霧が発生。この特有の“ブルーマウンテンミスト”がコーヒーを日中の強い日差しから保護し、乾燥を防ぐ。また、昼間は30℃を超え、反対に夜になると15℃など寒暖差が激しい気候で、こんな自然条件があのブルーマウンテンのコクを生み出している。ハワイコナやコピルアクなど高級コーヒーは数多あれど、日本ではやはりブルマン。
