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未来を切り拓く挑戦者のこだわりを紐解く
The Explorers
時代を切り拓く人々の原動力はなんといってもチャレンジ精神だ。彼らは日常を無駄にせず、日々、腕を磨き、知識を向上させている。その一方で、つねに新しい世界に目を向ける探求心も旺盛。そんな挑戦者から、あなたの未来を切り拓くヒントを探してほしい。
“つねに新たな刺激を受けて、自分を磨きながら、未来を切り拓いていきたい”(長谷川さん)
お茶の世界との出会いが靴磨きの世界を広げた
「若いころはビッグになりたい。人と同じことはしたくないとの思いが強かった」と長谷川裕也さんは語る。早くからチャレンジ精神旺盛だった彼が生きる道に選んだのが靴磨きだ。当初は路上で磨いていたため、警察に注意されることもあった。
「そのたびに強くなる実感を味わっていました」との言葉はチャレンジ精神の表れに思える。
これまでに東京・南青山にブリフトアッシュを開店、虎ノ門の「ザ シューシャイン アンド バー」をプロデュース。
仕事は順風満帆、と思いきや、「ずっと鳥人間コンテストのような人生。水面すれすれでも落ちそうで落ちずに、踏ん張って上昇してきました」と彼は笑う。人生を上昇させた理由は「靴磨きへの情熱」と「チャレンジ精神」にほかならない。
「いまは靴磨き専門店ができる時代になりました。靴磨きが豊かで特別な時間だと意識を変えたいし、芸術の域にまで引き上げたいんです」。
そんな心境の変化のきっかけは意外にも茶道であったという。これまで長谷川さんは人との出会いを大切にしてきた。そして交流を通じ本格的にお茶の稽古を始めると、一気にその魅力に引き込まれてしまった。
靴磨きの作法は茶道に通ずる!?
「靴磨きを大成させる方法を、いま模索していて、そのためにお茶がよい勉強になっています。茶道では手の動き一つ一つに意味があり、多くの要素が作法に含まれています。靴磨きも各工程に意味がある点では共通しています」。
長谷川さんは自身の理想とする靴磨きの在り方を靴磨道(くみどう)と名付け、靴磨き界の千 利休として、靴磨きの未来を切り拓くべく構想を膨らませている。