
『MEN’S EX』と『NIKKEI STYLE Men’s FASHION』が共催する「SUITS OF THE YEAR 2021」。今年で4回目を迎える当アワードは、その年に各界で最も輝いた人を表彰するとともに、スーツを纏うことの意義や価値、愉しさを改めて伝えることを目的としている。
アワード連動企画として、ここでは今のスーツシーンを象徴するブランドやショップから、今季の要注目モデルをご紹介。併せてその魅力や着こなしのワンポイントアドバイスを、SUITS OF THE YEARのアドバイザーを務めるファッションディレクターの森岡弘氏に解説していただいた。
第5弾の今回は「ポール・スチュアート」の定番モデルに趣豊かなネイビーストライプ生地を載せた1着を紹介する。
王道の紺ストで大人の奥行きをしっかり表現

上質な紺ストライプスーツは男のマストアイテム。ビジネスのどんなシーンにも対応し、誠実で信頼できる男を演出したいときにこれ以上頼りになる存在はない。そんな王道のスーツジャンルで格上のセンスを見せつけたいなら、ポール・スチュアートの定番モデルに、尾州のメーカーに特注した生地を載せたご覧の一着はうってつけだ。“スチュアーツ・ブルー”と呼ばれるややグレーがかった糸を経糸に用い、奥行きある色合いを実現している。
「そこにグレージュとマリンブルーを交互に配したオルタネイトストライプをうっすら配したことで、遠目にワントーン明るく見えるのもいいですね。シンプルなコーデでも十分キマリますが、はっきりした色柄物のタイを締めると、このスーツのブライトなトーンが一層映えます。今季らしさを表現したいのなら幾何学柄やモチーフ柄に挑戦してみてはいかがでしょう。デザインやシルエットもほどよくモダンですから、その時々の旬のVゾーンコーデが楽しめる、持っていれば必ず重宝すること間違いなしの一着ですね」。(森岡さん)

ポール・スチュアートの定番「イーストゲートモデル」。レギュラーシルエットだが、フロントボタンの位置を高めに設定するなど、すっきりとスマートに見える秀逸パターンを採用する。ニュージーランドのメリノウールを100%使用した生地は尾州のメーカーに特注したブランドオリジナル。“スチュアーツ・ブルー”と呼ばれるグレイッシュなブルーをグランド緯糸に用い、ニュアンスのある紺ストライブ生地に仕上げている。
ポール・スチュアート
https://www.paulstuart.jp/
撮影=島本一男(STUDIO BAARL) スタイリング=森岡 弘(GLOVE) ヘアメイク=古口精樹 文=吉田 巌(十万馬力)
※表⽰価格は税込み
関連記事一覧:SUITS OF THE YEAR 2021